古代メソポタミアについて書いてあるほとんどの本がアッシリアバビロニアに重点を置いているのに比べこの本にはシュメール文化についての言及が大変多いのがうれしい。また、シュメール語、アッカド語などの名前や、その意味、神々の名前とそれに対応する神殿の特殊地域などの名前なども詳しく書かれている。普段学術書と言うと専門的になりすぎて初歩的な知識の無い者にはなかなか手が届きにくいものなのだが本書は説明が丁寧なためにとてもわかりやすく「今一寸興味があるんでもっとよく知りたい」という初心者にもお勧めの本。
後ろに文中に出てきた古代メソポタミアの神々の解説付一覧表と年表がついているのもうれしい。読んでけして損をすることのない是非お勧めしたい1冊。