純粋に野球ファンの人間からすると、文学的に(?)情景を描写する部分が長いので、やや退屈するきらいがある。
もちろん、清原選手を中心とした話もあるのだが、この本の最大の魅力は、高校時代の彼と対峙した球児たちのその後も追跡されたストーリーの存在。
甲子園という舞台で清原選手とクロスしてきた同世代の野球選手たちの『キヨハラ体験』を、山際淳司氏がいろいろな角度からさぐりだしています。