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ルーキー (角川文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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人間模様が面白い ★★★★★
カンタンなコメントで失礼します。清原選手とその周りを取り巻く選手たちの人間模様がとても面白い。甲子園史上記録的な大敗をした東海大山形の選手たちの描写が最高でした。いかにボロ負けしたとはいえ、重大な故障をしたエースは「人生の負け犬にしたくなかった」の監督の思いを胸に5回までがんばって投げきり、他の選手も、ただただ悲愴感だけでこの場面をすごしていたのではなかったんだなと解ると、なんか人間らしくていいなー。と。特にキャッチャーの清原選手に対するささやき戦術!ほのぼのしてて笑えました。自身は山形出身者なのですが、東海大山形に対してはバッシングよりも、あのPLから7点取ったということで「まあ、いいんでないの?」という意見が多かった気がします。そのときは県議会で「なんで山形県のチームはこんなによわいんだ」と問題にもなりましたが、一般の人の意見はそんなもんでした。そのおっとり感が、山形のいいところなんだなー(悪いところでもあるけど)と、この本をきっかけにして故郷のアイデンティティを新たにしたもんです。人間らしくて面白い!お勧めです。
「ルーキー 清原和博」の軌跡とその後 ★★★★☆
大分前に亡くなったスポーツライター、山際淳司のノンフィクション物です。
タイトルどおり、「ルーキー清原和博」にスポットを当てた作品になってます。

打率.304、31本塁打、78打点。

清原がルーキーイヤーに残した数字です。これを見ただけでも、当時の清原がどれだけ化け物じみていたかわかります。
本作ではさらに、山田久志、秋山幸二、星野伸之、落合博満といったそうそうたるメンツから、高校の先輩投手や、リトル時代、高校時代の監督まで、多くの清原と関わってきた人達にスポットを当て、清原和博という存在を浮かび上がらせています。
山際淳司の素晴らしいところは、こういた無名ともいえる人達にスポットをあて、物語として読ませてしまう所です。著作をいくつか読んでみれば分かりますが、ボート、男子ソフトボールなど、日本ではおよそ盛んとは言いがたいスポーツや、メジャーなスポーツの無名アスリートに焦点をあて、そこにドラマを見出す。まるで小説のように、読ませてしまう。
本作でもその一端をうかがう事ができます。
この本を読むと、著者が、そして、当時の野球ファン達が、どれだけ「ルーキー清原和博」に期待を寄せていたのかが分かります。
この高校生は、どんな素晴らしいバッターになるのか、と。

そして、その後の清原はご存知の通りです。一年目に残した数字がキャリアハイに近いという状態のまま、彼はユニフォームを脱ぎました。 主要な打撃タイトルも、結局獲得できませんでした。

もし著者が存命していたならば、現役晩年の清原をどう描いたのか、ちょっと興味があります。
文学的に描いた ★★★☆☆
清原選手の野球人生の物語であるが、清原選手とかかわった人物……PL学園時代のチームメイトやライバル、西武ライオンズと対決した投手など……にスポットを当てることで、清原選手を浮き彫りにしている。
とても面白い企画の本。

純粋に野球ファンの人間からすると、文学的に(?)情景を描写する部分が長いので、やや退屈するきらいがある。

野球ファン必読 ★★★★★
清原もとうとう2000本安打で名選手の仲間入りですが、入団頃の騒がれ方(ONを超える、とか)を覚えている世代から見たら複雑です。この「ルーキー」もその一つの現れで、西武の新人だった清原1人に取材した本。落合との対談もあります。笑わせるのがその中で落合に「お前はデッドボールぶつけられ投手をにらみ返す場面が多い。あれはやめて、もっとどっしり構えろ」といわれて「これからは笑顔でかえすぐらいにします」など宣言しているところです。大爆笑。2000安打してタイトルを1つもとってない選手が彼の他に5人もいたのですが、みなアベレージヒッターばかり(大洋から巨人の松原とか「え、とってなかったの?」というより「え、2000本も打ってたの?」というような地味な選手ばかりでホームランバッターとしては清原だけ。500本打つのは確実ですがそのときこそ500本塁打もしてタイトルとれてないまぬけは彼だけと世間の人は不思議がるでしょう。彼が師と仰ぐ落合は25歳でプロ入りしたのに通算では18歳で入った清原と似た成績を残し、獲ったタイトルなんと15です。みなさんこの本読んで清原がどれだけ期待されてたか認識して2000本安打くらいで騒がないようにしましょう。
キヨハラ体験 ★★★★☆
かつて「怪物」と評され、現在は巨人で活躍している清原選手の西武入団時の物語。

もちろん、清原選手を中心とした話もあるのだが、この本の最大の魅力は、高校時代の彼と対峙した球児たちのその後も追跡されたストーリーの存在。

甲子園という舞台で清原選手とクロスしてきた同世代の野球選手たちの『キヨハラ体験』を、山際淳司氏がいろいろな角度からさぐりだしています。