現地で懇意になったからゆきさんではなく、日本の上級学校を選んだ男。そして捨てられてしまったあと、独立を果たした女性のその後。
また、運良く日本に帰ることができたできたからゆきさんのその後の話。
からゆきさんたちと、現地の娼館の女主人の墓跡を捜し歩く筆者のルポルタージュ。
この本を読むことで、からゆきさんたちの生き方だけでなく、彼女たちを言わば「人外人」として扱った世間の娼婦に対する偏見など、さまざまなものが見えてきます。
筆者のフィールドワークの手法については見事につきる、としか言いようがありません。
しかし私だけでしょうか、どことなく「高みから物を言う」観を見受けるのは…