二十歳のころ〈2〉1960‐2001―立花ゼミ『調べて書く』共同製作 (新潮文庫)

社会に対して何ができるか ★★★★☆

この本に出てくるような人たちはやはり二十歳のときにはそれなりのことをしている。そして社会に対して価値あるものを提供している。だからこそその立場に立っている。
ある意味二十歳で人生は決まってしまうのかもしれない。
現代はすこし遅れているような気もするが。

米長邦夫さんが言っていたように二十歳を越えたら自分から何が発信できるようになるのかを考えなければならないという言葉が胸に沁みた。

私はいままで社会から与えられてばかりで与えることが出来ていないことに気付いた。
私は社会に対して何ができるのか？
好きでもない仕事に時間を切り売りするすることが出来ることなのか？
早急に答えを出す必要があることに気付いた。

みんな、２０歳の頃は、何を考え、何をしてたんだろう？ ★★★★☆

これは、東大の立花隆ゼミの学生が、自分のインタビュ－したいと思う人に、２０歳のころを中心に質問し、話をしたのをまとめたものだ。
私は、今２０歳。大学に入り、一人暮らしを始める。親や郷里を離れ、純粋な自己がある。何をしていけばいいんだろう？
２０歳のころ？恥ずかしくってシラフじゃ聞けない、でも知りたい。著名な人の２０歳のころ、私たちと同じころ。

なんとなくインターンとか言ってるならこの本読んでみてください ★★★★★

立花ゼミに入りたかった ★★★★☆

東大教養学部　立花ゼミの生徒が、いろんな人に「二十歳の頃」のことをインタビューして文章にまとめたのがこの分厚い本である。一つ一つのインタビューは、それほど長くないので、週刊誌の対談のような感覚で読める。学成達が、楽しんで文章を作っていることが読み取れて、面白く、若やいだ気分になる。インタビューを受けた側も、名士（？）が多くいて、意外な面を知ることもできる。こんな授業があれば、よかったのに。ちょっぴりうらやましく思いながら読ませていただいた。

人生に無駄はない ★★★★★

一見、分厚くて読むのを躊躇するかもしれない。だけど、私はこの本はぜひ二十歳前後の人に多く読んでもらいたい。
有名無名、いろんな人の二十歳前後のことが書いてある。これを読むことで二十歳という悩み多い時期を通過しやすくなるはず。

私はこの本を読んで、人生に無駄はないことを教わった。一見無駄のように見えても、そのひとつひとつの向こうには必ずなんらかの真実があって、それが生きる要素になっている。
「二十歳のころはほんとうに何をやってもいいんだ。なにもしないのが一番の問題なんだ」
これは私がこの本を読んで一番心に残った言葉。