松本零二さんの話はクリエーターの本質が見えたようで特に参考になった。
ただ大成した有名人ばかりなので読者は自分とのギャップに愕然とするかもしれない。僕はした。
そのときに山藤章二さんの項を読もう。
楽になる。
大事なのは他に惑わされず、現在の自分を冷静に把握し、常に今より少し上を目指していくことだと思う。
現在私は25歳。
20歳の時に出会いたかった本だった。
でもへこたれるわけには行かないので
まだチャンスありと信じ大いに生きようと思う。
私は幸運なことに大学一回生のときこの本に出会うことができました。現在3回生ですが、回りはインターンシップどうするとか、資格の勉強してるとか、だんだん就職活動に向けて動き出しています。でも多くの人はみんなそうしてるからというずいぶん受動的な動機で動いているように見えます。私はというと、この本の影響もあり今までいろんなことに挑戦して自分の将来象をきちんと定められるところまできました。でもまだまだ満足することなく、これからも!ろんな刺激を受けてこうと思ってます。もしこの本を読まずだらだらと大学生活をすごしていたら、とりあえず就職にいりそうだからとかそんな次元でしか行動がとれない情けない二十歳になっていたかもしれません。
一人でも多くの大学生に人生を捉えるきっかけとしてお勧めします。
そして、個人個人は本当に色んな考えがあるのだと認識させられた。第二次世界大戦についても、肯定的な意見もあれば、否定的な意見もあり、面白い。二十歳のときに読むと、すごくためになる本である。
ただ、立花隆もことわっていることだが、有名無名、老若男女、といいながらも、人選に偏りがある感も否めない。『東大生の興味』と『それに快く応える取材対象』があってはじめて成立するインタビューなのだから、これは当然のことであり仕方のないことかも知れない。また有名人に関し!!てはある程度読み手と書き手に共通の認識があるのだから相互理解がしやすい。有名人の存在そのものが媒体になっている、という感覚を初めて覚えた。新聞雑誌にさりげなく載っているインタビュー記事が(良い悪い、真偽のほどは別として)いかに洗練されているか、しかしステレオタイプになりがちなものかいうことも改めて実感した。本をつくるということ、伝えるということについて考えるうえでも興味深い本だと思う。
この本では人物が生年月日順に並んでいる。順を追って読んでいくと、時代背景もだんだん移り変わっていっておもしろかった。50音順に並んでいなくて本当によかった。
二十歳前後というのはどの人にとっても人生で一番大切な時期。それは自分を発見する時期であり、自分の生き方を発見する時期である。それ故にこそ、一番悩みの多い時期でもある。誤りを犯しやすかったり、自分を過大評価または過小評価しがちな時期でもある。人生の選択をせまられながら選択できない時期でもある。
「二十歳」という、その人の人生が不定形の塊からある形をなしていく過程での最もクリティカルな時期を上手く通過していくためにも、この本を読んでいろんな人の二十歳前後を知って欲しい。