手足を失った我が子に対し、「自分の身の回りの世話は自分でしなさい」と厳しく教育されたというお母様と、「そのように育ててもらえて良かった」と感謝する著者、中村 久子さん。
お母様に良い意味で突き放された中村さんは、後にご自身で繕い物が出来るまでになられたそうです。
とはいえ、差別や偏見というものが今よりずっと強かったであろう時代。そんな時代の中にありながらも、泥の中の蓮の華のように生きた。そんな女性のお話です。