せつなくて泣きました
★★★★★
これほどまでに、女の気持ちをリアルに、率直に語った本と
出会ったのは初めてです。
あらすじだけ聞くと、過激な話のように思いますが、
若くなくなった女たち、夫から十分に女として愛されなくなった女たち
(この著者ほど極端なセックスレス夫婦でなくても、
妻をきちんと女扱いしてくれる夫は少ないのでは?)にとって、
とても身近で、共感させられる部分がたくさんあるでしょう。
性欲ではない。自分には女として価値があると思いたいから抱いてほしい。
母親として、妻として、いくら幸せでも、女としても愛されなければ満たされない。
このまま年を取り、女を終わってしまうのは耐えられない。
抑えた文章のひとつひとつに、痛切な叫びが込められていて、
せつなさに胸を揺さぶられます。
私も、いつまでも女として男から求められたい、愛されたいと、
あらためて思いました。
セックスレスで悩む女性に
★★★★☆
セックスレスの痛みを正面から取り上げた本は あまりないような気がします。
人間として生まれてきた以上 セックスは大きなテーマの一つですが、
プライベートな問題だけに 声高に語られることは少なく、
セックスレスで悩みながらも 誰にも相談できずに 一人苦しんでいる女性も多いのではないでしょうか?
セックスレスの原因を一人思い悩み、自分を責め、自分に自信を無くし、
これからの長い人生に絶望し、相手を憎悪するというサイクルを無限に繰り返してしまう女性たちには 自分の気持ちを代弁してくれているような気になり、救われる気分がすると思います。
ただ セックスレスから自分を救う手段として 出張ホストを買うという行動し関しては
多くの人の参考になるものではないので、これを読んだからといって セックスレスの辛さから脱却できるということはないような気がします。
その部分に関しては こういう世界もあるんだぁと 興味本位で読めましたが・・・
荒涼とした話
★★★☆☆
嫌な意味での「灰にになるまで女は女なのだ」という話を彷彿とさせ、荒涼とした気分を味わったいうのが読後感の私小説でした。
筆者にとって女性というものが、一体人生のどれだけの期間を、何がなくても男性から「繁殖可能なメス」として意識されるよう必死にならなければならないのか、また、自分自身を追い込んでまで「メス」でいなければならないのかを掘り下げているような内容でしたが、人間の根幹に関わる「性」を扱っているためか、少々醜悪(実際、読んでいて軽く気分が悪くなりましたが)ではありました。
ちょっと引いた…
★★★☆☆
夫にセックスを拒否され、出張ホストにはまる悲しい女性の姿と欲望丸出しの醜い行動が延々と描かれていて、正直、キツイなぁ〜と感じました。
自分も主人と子供がいて、主人公の加納さんと似てるんですが、共感できる部分もあれば、まったく共感できないところもあります。
ただ、結婚なさってる方なら男性でも女性でも、一度読んでみる価値はある本だと思います。
絵本屋しあわせやおかん
★★★★★
夫婦生活に不満がつのると家族は笑えない。
妻、母以上に女でいたい気持ちがぎっしりです。