ビートルズサウンドを知れる名著
★★★★★
長年に渡ってビートルズのプロデュースをしていた名プロデューサー、ジョージ・マーティンが、当時を振り返り「ビートルズサウンド」ができるまでを当時の思い出話を若干加えつつ語りつくす。
ジョンとポールという2人の天才の音楽的欲求に対し、更に新たなアイデアを付加しつつ答えていく様子は、創造的作業とはこういうものなのかと感動を覚える。
ビートルズサウンドが出来上がっていくさまが具体的に想像でき、実際の曲を思い出しながら読むと「なるほど!」と思わず膝を打つ。
ビートルズサウンドに興味がある人にはお勧め度100%。ジェフ・エメリックの「ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実」と合わせ読むとよりビートルズサウンドの成り立ち、革新性が解る。
しかし最も感動するのは全体に溢れる、誰にも真似できない独自の表現を作り上げるためにあくなき努力を積み重ねる、ビートルズとスタッフの創造に対する真摯な態度だ。