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グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: ハピネット・ピクチャーズ
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   ソウルを流れる漢江に、突如として謎の怪物が出現。次々と人間が襲われるなか、川辺で売店を営んでいた一家の孫娘がさらわれる…。ストーリーだけ書くと、よくあるモンスターパニック映画だが、『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督作だけあって、さすがに異色の出来。観る者の予想を次々と覆す展開なのだ。まず怪物の登場シーンからして目を見張る。そして、その造形。このあたりは、できる限り予備知識を少なくして観てほしい。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのWETA社など世界最先端のスタジオが参加したことで、映像は期待以上だ。
   怪物vs.人間の戦いに加え、怪物と接触した者たちのウィルス感染と隔離の物語も同時進行。ポイントには、ブラックなネタで笑わせる場面が挿入される。その笑いを多く担うのは、さらわれた少女の父を演じるソン・ガンホで、とぼけた行動と表情ながら、娘を必死に助けようとする姿は、ときとして予想外なほどコミカルな状況を作りだす。しかし、これもある意味、リアル。パニック状況では笑いも生まれるのだ。とにかく最後まで斬新なスタイルに引き込まれるのだが、怪物だけ観ていても楽しめるのが本作のすごさ。監督によると怪物のヒントにしたのは竹中直人だとのこと。(斉藤博昭)
2006年のマイベスト1映画! ★★★★★
漢江(ハンガン。韓国の有名な大河川)に突如現れた怪物。立ち向かうのは韓国軍でも在韓米軍でもなく、川岸で小さな売店を営むボンクラ家族だった・・・

怪獣映画の伝統のない韓国から、世界的にもたぶん類を見ない作品が生まれてますよ奥さん。
とりあえず驚くのは、怪物が開始早々全貌を現して真昼間から暴れまくること。「トレマーズ」も昼間っから怪物が大活躍で怖かったけど、あれは最後まで正体現さないし。ハナからあんだけおおっぴらに暴れられると痛快ですわ。そんでもって、肝心の怪物は皮膚のぬめっとした感覚がイヤですな〜。やけに身軽なのも「見つかったら逃げられなさそう」感があって○。

ゴジラとかエイリアンとか過去のモンスター映画を思い出すけど、そうした過去の名作群と比べても、サスペンスをあおりたてる手腕はかなりのものではないかと。怪物の不気味さとか怖いビジュアルよりも、むしろ観た後印象に残るのはそういう演出の妙でした。そういう意味では、モンスターをいかに恐ろしく描くか、とか、破壊シーンのカタルシスがどれだけあるか、っつうような『怪獣映画』として観ると物足りない、という人もいそうな気がしなくもない。

しかし、そもそもポン・ジュノ監督がやりたかったのは単純な『怪獣映画』じゃないのは明らか。怪獣に立ち向かうのは、あくまでもとある理由からそうせざるを得なかったパク一家だけ。実はその前に非番のアメリカ兵が1人戦うんだけど、ソッコーやられます。それはさておき、単に「家族愛」というよりは、「家族第一主義」とでも呼びたい絆の強さが全編で押し出されます。が、その描き方が独特。

長男のソン・ガンホはじめ、徹底的にボンクラすぎて哀しい場面や怖い場面でも必ず笑える演出が入れてあってもうやたら複雑な気分にさせられます。個人的には怪物の被害者の合同葬で泣き喚き、文字通りのたうちまわる中、長女のジャージから尻がハミ出しそうなのを親父さんが号泣しながらたくしあげてるところとか、たまりませんでした。そう言えばこの監督の前作「殺人の追憶」にもシリアスなシーンでおかしみを誘うとこ結構あったしなあ。サスペンスだけじゃなく、こういう微妙なとこにおいても冴えまくる演出。饒舌だけどムダはない、というか。映像においてもそうで、めまぐるしく変わるシーンと様々な小道具が効果的に画面を彩っているのはマジ素晴らしかったです。毒ガスさえも美しい。パク・チャヌクだったりイ・チャンドンもそうだけど、韓国映画ってすごい映画的映像センスの持ち主いっぱいいるなあ。

その一方、ストーリーに関しては、あんまり辻褄あわせにこだわってないところが何とも大らかというかケンチャナ主義と言うか。一応怪物が生まれた理由も、漢江にアメリカ人科学者が化学薬品を大量に廃棄させたから、という説明がちょろっとだけあるけど、全然ナットクできんわあ!・・・まあ、観てる間、僕はそんなには気になりませんでしたけど。その辺は、ヒッチコックの「鳥」みたいに、怪物の存在自体が現実の不条理の反映、ともとれるし。そう、現実の反映という意味では、この映画には韓国社会の現状が色濃くにじみ出ているんでしょう。毒物である化学薬品を川に廃棄させる米国人や、「ある事実」を国民に隠蔽したり、世論を無視して怪物退治に化学兵器を投入する在韓米軍だったり、とやたらアメリカが悪役になってたりするところは、ちょっと一面的過ぎかなぁと思わなくもない。それでも、最終的に様々な行動で直接手を下させられているのが当の韓国人であったり、ソン・ガンホがあるシーンで「誰もおれたちの話をきちんと聞いてくれなかった」と訴えるシーンなんかを見てると、在韓米軍、はたまたアジア危機の時のIMFによる強引な経済「指導」、そんでもって朝鮮半島の南北問題に対する抗議とも解釈できるわけで、その意味するところを簡単に「行き過ぎ」と片付けることはできないのでは。ところで、本作公開当時、某サイトの特集を見ていたら、ポン・ジュノ監督がある映画関係者に「今村昌平が怪獣映画を撮ったようだ」と言われて嬉しかった、というコメントを発見。確かにこの映画は今村昌平の「重喜劇」の正当な嫡子、と呼べる作品になってると思います。個人的には今村映画好きなんで、そんな風に素直に思えたのも嬉しかった。いや、後味は良くない映画ですけどね(それはこの映画が成功している証でもある)。

あと、役者陣が全員素晴らしい。主演のソン・ガンホはもちろん、ほぼスッピンのぺ・ドゥナや、ソン・ガンホの娘を演じたコ・アソンは最高!特にコ・アソンたんは顔を泥まみれにしながらスンバラシイ演技を見せてます。特に排水溝から彼女の恐怖に耐える横顔を長回しで撮ったシーンは長く余韻を残す名場面ですYO!
これは基本ジャンクなのである そこがスバらしいのである! ★★★★☆

映画的にはいろいろある、たしかに!

いろいろあるが、文句なしの快作!

講評不能なポン・ジュノの世界を味わう…そういう映画

これは基本ジャンクなんだよ

好きだ!僕は大好きだ!

★4以上5未満 というところ
これは駄作です。ごめんなさい、でも本当です。 ★★☆☆☆
非常に楽しみにしてみました。前評判が非常によかったので。ここのレビューでも色々褒めてありますし。
でも、駄作です。このような映画にリアリティーを求めるのは酷だとはわかっていますが、でも!と言いたくなります。ソウル近郊の川にあのようなモンスターが出た際、個人があるいはその家族があそこまで自由にモンスターを追うことが可能なのか?いったい警察や軍は何をしているのか?なぜヘリを24時間体制で待機させないのか?なぜ、川沿岸のすべての地域を重点的に探さないのか?主人公の感動的なまでの捜索を否定するのではないのですが、それでも、という感じをどうしてもぬぐえませんでした。川沿いに展開する警察・軍の数があまりに少なく、その違和感が最後までぬぐえませんでした。
主人公の強烈な家族愛に敬意を示すものの、その違和感があり、2星。
怪物と少女のラブストーリー。 ★★★★☆
怪物映画です。

でもラブストーリーになってます。

*以下、内容に触れてます。

人間を餌としか思っていない怪物が、
少女だけは、生かしておいた。

最後にそうでなくなるのは、少女が強く怪物を否定したから。
つまり愛が憎しみに転化したのかと思ったけれど、
そうではなくて、思いがけないガスの攻撃を受けて、
体が勝手に収縮して、怪物は彼女を窒息させてしまった。

だからたぶん最後まで、
怪物は彼女のことを大事に思っていたのでしょう。

この関係は『千と千尋』の
「顔なし」と「千」との関係に近い。

グエムルの形や動きや、モノを吐き出すところなどは
顔なしと似ていますし。


それとこの映画、
実力派俳優が挑んだ、
ハンディキャップドキャラクターものでもあります。

ディカプリオの『ギルバート・グレイプ』、『アイアムサム』、
ダニエル・デイ・ルイスも挑戦してますし、
日本だと窪塚君も『ランドリー』でやってます。

それが素晴らしい。主役のソン・ガンホ。
愛する娘が学校からリュックを背負って帰ってきて、
その重さを両手で支えてやる。
このシーンだけで、この映画がただものではないことが分かります。

女の子がとらわれて服や顔がだんだん汚れていく。
その汚れ方がいい。

ラスト、怪物との対決のとき、
ソン・ガンホの病院服の襟元が血でグラデーションになっていたり、
耳から血を流していたり、リアルですね。

韓国映画と香港映画の血糊は、
それだけでも感心します。

この映画はある瞬間、いい意味でタルコフスキーみたいであったり、
キューブリック(『時計仕掛け』)を思わせてくれたりして、
様々な映画的反響が楽しめます。

構成も、カメラワークも、セリフも練り上げられ、
個性の刻まれた一級品の仕上がり。


黄色いガスをバックに立つソン・ガンホ、
揺れる旗。最高です。

ダメ親父、最高! ★★★★☆
主人公であるダメ親父、カンドゥが最高にいい味出してました。

思ったよりはモンスターが前面に出てこず、家族愛を中心に描かれているのですが
もしカンドゥがまともな親父だったら、どこにでもあるつまらないモンスター映画だったと思います。

ラストのヒョンソの安否は解釈が微妙だけど・・・身寄りのない男の子と暮らしているカンドゥはなんか良かった。
僕の中ではカンドゥは素晴らしいパパになったと解釈しています。
でもあの売店の経営、大丈夫かな・・・。

突っ込みどころは多いけど、かなり楽しめました。