強盗殺人課のエリート刑事ギフン(ハン・ソッキュ)は、清楚な妻スヒョン(オム・ジウォン)との生活に満足しつつ、ジャズシンガーのカヒ(イ・ウンジュ)との不倫に溺れている。そんな彼が、ある殺人事件を担当することになり、そこで被害者の妻ギョンヒ(ソン・ヒョナ)と出会う。自分は潔白だと言い張る彼女の奇妙な魅力にギフンはのめりこんでいき、やがて事件は迷走を極めていくとともに彼の私生活も混迷していく……。愛の地獄に堕ちていく男の悲劇をエロティックに、そしてミステリアスに描いた韓流サスペンス映画の秀作。常に危険をはらんだ甘美なタッチは、愛と欲を交錯させながら、やがて衝撃のクライマックスを迎える。監督は『INTERVIEW』のピョン・ヒョク。なお、ヒロインのひとりを熱演するイン・ウンジュは、本作を遺作に自らの命を絶ったことでも映画界に衝撃と悲しみを走らせた。(増當竜也)
意味が……
★★★☆☆
最後のトランクのシーンいるの?なぜあの中に入ろうとしたのか?二人はいるのは狭すぎる。悪戯がすぎて最悪な結末に。
絡みは全然激しくないし。見事なカメラテクニックで…同性愛の設定はいりませんね。
しかし惜しい人を亡くして悔やまれますね。きっと活躍してただろうに。
暗示を、いくつ気づくだろうか
★★★★★
最大の暗示は、冒頭のシーン。
ハン・ソッキュ演じる主人公の刑事が、気分よくお気に入りのクラシックを車中で聞きながら、本作品で捜査の対象となる殺人事件の現場へと急ぐシーン。車が行き過ぎる後姿、外側から後部トランクを何気なく長めにカメラは追いかけます。
後に襲い掛かってくる恐怖を暗示したかったのでしょう。
私が、気に入った暗示は、ホテルで刑事の妻と、刑事の愛人(イ・ウンジュ)がエレベーターのガラス越しに目と目が合うシーン。
まさか、これが暗示だったとは気づきませんでした。
恐らく、私が気づかないだけで、この作品には、さまざまな暗示の罠が張り巡らされています。
あと2回は最低でも見てみたい。
そんな作品です。
韓国映画ではありますが、世界的に通用するレベルにあるのではないでしょうか。
イ・ウンジュの遺作となった作品
★★★★☆
韓国ドラマ『火の鳥』などで活躍したイ・ウンジュ。
彼女の露出が韓国のネット社会の中で中傷され彼女自身はこの作品に出演した事を苦にして自殺をしてしまった。作品の中の彼女の露出は日本では考えられない程の低さであり日本と韓国の温度差を感じさせる作品。物語は不倫と同性愛をテーマにした不思議な感じのするもので、イ・ウンジュファンにとっては必見の一作。彼女の美しさがいつまでも印象に残る作品。
大好きなイ・ウンジュ
★★★★☆
「永遠の片思い」「オーマイDJ」等で大好きになったイ・ウンジュの遺作、この作品後、鬱病になっていたとのことでちょっとドキドキしながら見ました。
ハンソッキュとの絡みシーンはやはりそれほど過激ではなく(事前にこちらの評価を参考にしていました)、日本のちょっとした話題のテレビドラマで放送される程度のベッドシーンでした。(これを衝撃的だと言ったら高岡早紀はどうなる??って感じ・・?)
特筆すべきはやはり最後のトランク内シーン。
観客は1度見るだけですが、それを演じる役者さんは本を読み込み、演じる人物像を自分に取り入れ、何度も何度もリハーサルを繰り返したことでしょう。
あのイ・ウンジュの演技こそ平和だった今までの自分の世界観を揺るがしたものだったのではないでしょうか。
役から抜け出ることが出来ない・・宥に想像ができます。
でも、やはりあれだけの演技を周到した女優さんだからこそ、これから大きく羽ばたくことができたんじゃないかと残念でなりません。
見終わった後も、本当に色々考えさせられる作品です。
イ・ウンジュはやっぱり美しかった・・・
★★★★☆
引き込まれて息苦しくなって切なくて、本当に揺さぶられた作品でした。
車のトランクに閉じ込められるシーンはしばらく思い出して辛かった・・・
それほど切迫感の伝わるハン・ソッキュとイ・ウンジュの演技、見事でした。
だから狭いところや暗いところが苦手な人にはきついかもしれません。
でもこの演技は見る価値があります。
つくづくイ・ウンジュはすごい女優だったんだな、と感じました。
彼女に興味を持つ人には観て欲しい作品です。