まさにアリスの白昼夢。。
★★★★☆
サイレントですが引き込まれる、本当の夢の様な映画です。
この時代にここまで再現できるのがすごいですね。表現法も工夫があってよく出来ています。
動物たちもテニエル画そっくりですが、むしろリアルすぎるCGにはない奇妙な素朴さが、絵本の世界から飛び出した様で素敵です。
個人的には流れる曲が、悪くはないのですがちょっとまじめすぎると感じましたので☆4つ。もし場面毎にピッタリの凝ったBGMを添えたら、ますます引き込まれそうです。
私はクリンペライの玩具音楽(アリスの)CDなどを聞きながら見たりもします。
眠くなる映画
★★★★☆
穏やかで美しい音楽と意味がよくわからない台詞たち。
眠くなります。
いつもウミガメモドキが登場するあたりから「見るのやめちゃおうかなー」って、迷う。
なのに何故か繰り返し見てしまう。
難しいことは考えず、ただ映像と音楽の美しさを楽しむ映画だと思います。
雨の音を聞きながら一人で見たい映画。
それから、本編が終わったあとに収録されている映画の宣伝映像がちょっと怖い(グロ目)です。
私の場合はそこで不思議の国の余韻が薄れちゃいましたね…
それから、パッケージのデザインがイマイチ。
内容はいいけどこのふたつがちょっと受け入れにくくて、星4つです。
貴重な映像
★★★★☆
これは見る人によって評価が分かれると思います。
が、当時としては最高に良い出来だったと思います。
悪夢のような気持ち悪いキャラクター達も味わいがあるといえます。
じっくり見るのもいいのですが、たんにお店などで流しながら、お酒を楽しんだりするのも良いかも。
長い間眠っていた作品…
★★★★☆
ルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』の映画化は1903年のセシル・ヘプワース&パーシー・ストウ版をかわきりに本年(2010)公開予定のティム・バートン監督、ジヨニー・デイップ出演による映画まで数多作られてきました。
しかしこの作品…1915年にW,W,ヤングによって監督されたアリスは我が国では今まで殆んど知られていませんでした。
なんと言ってもあのWikipediaにも(2009末現在)未だ載って無いくらいですから。
何故か…? と言うとフィルムそのモノが発見されたのがつい最近だったためだそうで、アリスのビジュアルに大きな影響を与えたジョン・テニエルの挿画を初めてスクリーンに再現したこの作品が自宅で鑑賞できるのは本当に幸運なコトと言えるでしょう…。
ちょっとグロテスクで何処かのんびりしたアリスの世界は…ディズニーやヤン・シュヴァンクマイエルのアニメに馴染んだ今の映画ファンには新鮮に写ると思います。
アリスマニア向け
★★★☆☆
なんとも(見た目が)不気味なキャラクターはインパクトがある。
アリスが好きでコレクターの方は楽しめるかと。
ただ、アリスの映像でこれが一番良いかというとそれは否定したい。
やはり時代的に表現しきれなかった部分が多すぎる。
しかし当時の技法でいろいろ工夫はされているので
現代の無駄にCGバリバリな下品な映画にも見習っていただきたい。
不思議の国のアリスが見たいなーという軽い気持ちで見るのにはお薦めできない。
まあそんなひとがこれを選ぶとは思えないが。