この映画は、境遇を超えた二人の刑事コンビがお決まりと巨悪をやっつける傑作アクション映画であることは間違いないが、ただのアクション映画ではないドラマ性を持った側面に作り手の愛情がうかがえる作品だ。学生時代にテレビ朝日の日曜洋画劇場で何度も観た方も、再度この映画を観ていただきたい。時代は感ずるとも、ダイハードと並んで何とも娯楽性とキャラクターの魅力の色あせない、現代におけるアクション映画の代表作である。シリーズ毎に年齢と環境的な変化を重ねるキャラクター達があるからこそ、また次回作が観たいと言うファンを離さないのであろう。製作が消滅したという「５」だが今、別の意味で苦境に立たされているメル･ギブソンであるが故に、ぜひシリーズを再開させて欲しいものである。　−　大水野晴郎　−

Roadshow公開、VHSと3度目の鑑賞だが、何度観てもと言うより、観るたびに面白さが増してくる作品も珍しい。
昨今のCG塗れの作り物Actionに対して食傷気味だった事もあり、こういった肉弾戦Action作品に飢えていたのも幸いしたが
見せ場テンコ盛りの80年代Action映画はやっぱり面白いなぁ。

内容はかなりSerious & Hardなんだが（リッグスが妻の事故死を引きずった自殺願望者だったり、主人公2人に対する拷問Sceneが意外とReal）、
凸凹Combiの行動が何となくComicalで観る者を疲れさせないのが良い。
リッグスが高層ビルから飛び降りようとしている人間を説得するSceneでは「ダーティハリー」を連想させるが、
リッグスはおてて繋いで一緒に飛び降りるんだから、恐れ入る。
ハリー・キャラハンと決定的に違うところは一般人には暴力を振るわない点か。
しかしComical部分はSeriesが進むに連れて悪戯に増長されてしまい、却って面白さ半減となってしまうが。

さて主人公2人は文句なく素晴らしいCharaなんだが、ゲイリー・ビジー演じる殺し屋ジョシュアがこれまた強烈な個性で、この作品に花？を添えている。
アンディ・ロビンソンが演じたScorpioにも匹敵する憎たらしさだ。
Frankensteinのような風貌で銃をぶっ放す姿は、下手すりゃ主人公2人を食ってしまいかねないほどの存在感。
特にClimaxにおけるリッグスとの雨中の壮絶な殴り合いでのしぶとさは特筆に値する。Horror作品の化け物並ですよ。

特典映像として収録された劇場予告編も実にFunkyな映像。
Claptonの奏でるGuitarの音色も素晴らしい、正真正銘の娯楽作品であります。