シリーズ末期には宇宙へ行ったり、フレディと対決したり、『ヒドゥン』みたいな化け物にまでなってしまったジェイソン・・・。

それではイカン、と思ったのかは定かではありませんが、このリメイク版では原点回帰の意味合いが強く、オリジナル版の１〜４の要素をちりばめて構成した内容になっています。しかしながら、肝心の出来の方はガッカリ度が非常に高かったです。

基本、このシリーズにおける面白さというのは過去の作品群において、ほぼ確立されています。過去にあった惨劇、禍々しい雰囲気のキャンプ場、能天気な若者、突如現れる殺人鬼、死体カタログ・・・etc.

この作品でもそれらの要素を取り入れているため、作品としては大きく外してはいません。しかし、それプラスαの効果的な工夫があるわけではなく、見所の殺人シーンも盛り上がりが圧倒的に欠けています。

そして、一番まずかったのがジェイソンのキャラ作り。自分の気に入った女をかこってる殺人鬼なんて聞いたことないぞ・・・これは明らかにマイナスな改変です。また、キャンプ地近隣住民がジェイソンの存在を黙認しているように感じられるシーンが見受けられますが、これによりオリジナル版にあった都市伝説的な恐ろしさ（ジェイソンの得体の知れない恐怖）が大きく後退しています。

どうせオリジナルに近づけてリメイクするなら、こんなに改悪する必要なかったと思います。

このシリーズを殆ど見たことのない人間の感想ですが
まず主役をジャレッド・パダレッキにしたのも失敗ですね。
どうしてもスーパーナチュラルのイメージで見てしまうので怖さが半減してしまいます。
彼は長身ですし。
あと途中で若者達の馬鹿な行いが長すぎてイマイチ怖くないです。
やってきて一瞬でやられる警官。
一瞬過ぎてギャグじゃないかとも思ってしまいます。
驚きはするんですが怖くないですよ。
リメイクの悪い所がモロに出てしまったのではないと・・・

僕はそう思いました。最初はリメイクということで、リメイク=つまらないみたいな先入観があって期待していなかったのですが、実に面白かったです。

どこが面白かったか具体的に上げてみると、まず青春ホラーによくあるダルさがあまりないところです。バシバシ殺すので、展開も早く飽きません。

また誰が殺されるか全く予想がつかなかったりします。「え、この人最後まで残ると思ったのに!」とか「この人反撃するとか意外」と思ったりするかもしれないです。

あと殺す人数も多いですね。多分10人ぐらいだと思います。
こんな感じですが、青春ホラーが好きな人は観て損はないです^^

最後にお色気シーンはもちろんありますが、あまり期待しすぎないほうがよろしいかと。
でも期待しすぎないのもダメかも(笑)

めちゃめちゃ怖い・・・。ジェイソンめちゃ怖い・・・。
普通に主人公っぽい人物があっさり殺されてく。
最後の最後に終わりやと思って気抜いてたら、
うわー！ってなるぐらい驚いてしまった・・・。

昨年８月ころにＤＶＤが発売されて悩んでいたのですが、悩んでいるうちに廉価版の発売を知り、興奮した。
この作品を鑑賞する前にオリジナル版を観たのですが、個人的にはこちらの方が面白かったと思う。
続編も出来るらしいので楽しみです。
現代のホラーが好きな人にはおすすめです。