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ゴッドファーザー PartIII <デジタル・リマスター版> [DVD]

価格: ¥2,625
カテゴリ: DVD
ブランド: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
Amazon.co.jpで確認
マフィア映画の最高傑作シリーズ、最終作 ★★★★★
「ゴッドファーザー」。
それは、イタリア系のマフィア組織のメンバーによる、ドンに対する畏敬の念を込めた呼称です。
この映画は、そのマフィアのドンを描くシリーズ3部作の最終作です。

シリーズ全体としては、ドン:マイケル・コルレオーネ
(アル・パチーノがはまり役です)の一生を描いていますが
この3作目では、罪を重ねて組織を大きくしたマイケルが懺悔し、引退していく様子を描いています。

これまでの2作同様、脚本が素晴らしいです。基本的にはフィクションですが
実際に起きたヴァチカン金融スキャンダルや、ヴァチカン銀行頭取の暗殺事件も題材にし
圧倒的なリアリティをもってビジネスの世界の非情さが伝わってきます。

映像、音楽もこれまでの作品同様にいいです。
特にラストシーン。マイケルの長男アンソニーが主演するオペラとともに
複数の粛清事件が残酷に行われる場面は、映像と音楽の相乗効果により最高に盛り上がるシーンです。
キャラクターでは、獰猛な野犬から知性ある銀狼へと成長していくビンセントが好きです。

キャスティングなどいろいろ言われていますが、それも最高のシリーズであるがゆえかもしれません。
全体としてはシリーズの最終作として、ふさわしい作品だと思います。
マイケル・コルレオーネの魂の叫び、映画史上残る名場面 ★★★★★
十数年ぶりにゴッドファーザー三部作を一気に観た。

本作品「PART III」では、裏の業界から足を洗おうとしながらも引き戻されるマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)の人生終盤が描かれている。アル・パチーノの表情からは、「PART I」で身に付けた陰りのある凄みも「PART II」で増した憂いもさっぱりと抜け、マフィア業から引退し、子供と共に表の世界で静かに「ビジネス」をしていきたい男が見事に演じられている。

「PART I・II」と比べると落ちると言われることがある「PART III」だが、個人的には「PART I」と並ぶ名作だと思う。(個人的には唯一、アンディ・ガルシアが演ずる小物っぷりに不満だが、ヴィトやマイケルに比べて格の小さい男がゴッドファーザーを襲名したことで、コルレオーネ家の凋落・終焉を描いているのだと理解している。) 特に、ラストシーン、マイケル・コルレオーネの嘆きのシーンは、映画史上残る名場面だと強く信じている。 アル・パチーノがまさにその俳優人生を投じて描いたマイケル・コルレオーネの愛が砕け散るあのシーン程に、人生を貫く悲痛な魂の叫びが描かれた場面は無い。

シシリアの景色も音楽も、その美しさは「PART I」から健在。やはりゴッドファーザーは一気に観たい芸術作品である。
秀逸なシリーズ3作目 ★★★★☆
大ヒットシリーズの3作目としては、秀逸だと思う。違法な世界から抜け出そうとしても、それを阻む保守的な世界、抜け出せないジレンマなどよく描かれていると思う。1作目、2作目にリンクする場面、ラストのオペラシーンなど、さすが!と思わせる。バチカンの暗部を絡ませているのも面白い。ただ、やっぱり配役が弱い。ファミリーのボスを継ぐべきビンセントの影が薄い、娘のメアリー役の女優が大根。個人的にメアリー役の女優は不細工だと思うので、そこがすでにダメなところでもあるのだけど。いくら監督の娘と言っても。。脇役が弱いと、作品のレベルが下がるんだ。と改めて感じた。
悪くない。 ★★★★★
悪くないが前二作があまりにも出来が良すぎた為に、あまりパッとしない印象を持ってしまった最終作と言う感じですが、それでも十分良い作品だと個人的には思っています。

この映画の価値を下げているとよく言われるのがマイケルの娘を演じたメアリー役のソフィアコッポラ(だったかな?)の演技の下手さと言われるが、確かに素人目に見たとしても見事な大根役者振りだと思う(メアリーのラストの場面は特に酷い)しかしながらまわりの配役が良すぎる為なのもあるだろう。
内容に関しては、マイケルの苦悩や贖罪そして家族への思いなど、静かに淡々と進んで行きラストに関しては本当に切なく最後の作品に相応しい終わり方だと思う。
映像もこれだけデジタルリマスター版なのだが十分綺麗です。
メアリーの演技以外は概ね満足の出来かと思います。
年月を重ねるとともに沁みてくる名作 ★★★★★
三部作の第三部ということで、この映画を独立した映画としてみることは、あまりにも素晴らしすぎる第2部のようには出来ないと思います。あくまでも第1部と第2部を踏まえた上でなければ成立しない、やや弱い作品だとは思います。

公開当時の話題ももっぱら、アル・パチーノが高松ひでおさんに似ているという新発見ぐらいでぱっとしないものでした。(ちなみに高松ひでおさんは『マトリックス3』のミフネ操縦士にもどことなく似ています。脱線、脱線。脱線していただけましたでしょうか?)

しかし、自分も年をとってきて、それほど見返していないのにもかかわらず、記憶の中で印象が変わってきました。

アル・パチーノが低血糖の発作の中で次兄の名前を叫ぶシーン「フレド!」は、マーロン・ブランドが「欲望という名の電車」で叫んだ「ハイ・ステラ!」にも匹敵する絶叫ではないかと思います。これほどの名絶叫は、他に「エイリアン2」でシガニー・ウィーバーがクイーン・エイリアンに向かって叫ぶ「(ステイ・アウェイ・フロム・ハー)ビッチ!」以外に思い浮かびません。

第1部で「(知事にでも、上院議員にでも)僕は、なって見せますよ。お父さん」と言ったマイケル。第2部で「フレド、あれをしろ、フレド、これをしろと、一体、お前は何様のつもりだ。俺はお前の兄貴だぞ」と言ったフレド。そういうエピソードの一つ一つが、第3部を見ているうちに思い出されてきて、思わず涙がこぼれるのです。

さすがにリメイク版の『チャンプ』のように号泣させられることはありませんが(あの泣かせ方は反則でしょう)、じわじわと年月をかけて沁みてくること間違いなしです。