貴重な映像、貴重なインタビュー、すばらしい、よくできたドキュメント!
★★★★★
トスカニーニの生涯をたどるドキュメント。ホスト役は指揮者のジェームズ・レヴァイン。これは極めてよくできており、良心的。以前にLDで出ていたものと基本的には一緒であるが、翻訳字幕も変わり(以前よりもおとなしいが、より正確となっているような印象を受ける)、こちらのほうが『諸国民の賛歌』の全曲が入っているなど、増補改訂版となっている。トスカニーニ家の貴重なプライベート・フィルム(サウンドがなく、しかも短いカットながら、リハーサル風景と思われる猛烈な指揮姿の映像も見ることができる!)、共演者へのインタビュー(オーケストラプレイヤー、共演の歌手−−−なんと、『椿姫』のプリマ、リチア・アルバネーゼ、ジェルモン役のロバート・メリル、『アイーダ』のプリマ、ヘルヴァ・ネッリが応じている!)、家族のインタビューなど、ともかく全編すごい映像ばかり。トスカニーニのすばらしい人柄もわかるが、それ以上に、もの凄いカリスマを持っていたことがひしひしと伝わってくる。これはファンに限らず、必見!!!
素晴らしい
★★★★★
トスカニーニの貴重な映像が満載です。とくに1930年代から既に鮮明なカラー映像が残されているのには驚きました。
トスカニーニは厳格さと恐怖でNBC交響楽団を支配していたように思われがちですが、ここに残された楽員と無邪気にはしゃぐ映像を見ると決してそんなことはないことが一目瞭然です。また、付属のCDはハイライト集ですが、非常に音がいい。モノラルですが少しステレオ感が付加されているのか、みずみずしい響きです。トスカニーニというとデッドな残響のない音を想像すると思われますが、ぜひこの付属CDも聴いてみてください。
トスカニーニファンにも、いやそれ以上にトスカニーニを聴かず嫌いだった人にもおすすめです。