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Beneath This Gruff Exterior

価格: ¥1,492
カテゴリ: CD
ブランド: New West Records
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   ジョン・ハイアットの音楽のすばらしさは、彼ひとりの素養に負っているところが多く、インディアナ州育ちというルーツを反映したブルージーなガレージ・ロックからあまりにもかけ離れた音楽には1度も手を染めていないことからも、そのことはうかがえる。以上の事実をここでは大いに強調しておきたい。強い意志を感じさせる本作で、このヴェテラン・シンガーソングライターは、長年連れ添ってきたバンド、ゴーナーズ(ギタリストのサニー・ランドレス、ベーシストのデイヴ・ランソン、ドラマーのケネス・ブレヴィンス)に初めて対等の地位を与えた――そうするだけの意義があったからだ。

   ハイアットのソングライティングはいつもながら力強く、全編ムラがない。中でも、「Almost Fed Up With the Blues」、「My Dog and Me」、「My Baby Blue」、そして「The Most Unoriginal Sin」(もともとはウィリー・ネルソンが1993年に録音した曲)は傑出しており、ハイアットのきついウィットと優しいハートを感じさせる。だが、これは1曲目の「Uncommon Connection」の冒頭から上機嫌にとばすバンドの存在があってこそなのは明らかだ。スタジオ・ライヴ方式でレコーディングした結果、ハイアットとゴーナーズは、イキのいいサン・レコード風のサウンドから沼の匂いのするデルタ・ブルース、初期のライ・クーダーやザ・バンドまで、ありとあらゆるものを持ち出してきた。いずれの要素も、これらのミュージシャンたちが長年のツアー経験の中でつちかってきた、ほとんどテレパシーのような相互作用の感覚によってもたらされたものだ。

   本作はハイアットのキャリア中もっともロック色が強く出たアルバムだが、その喜びに満ちたエネルギーは、ハイアットの魂をいささかも犠牲にしてはいない。(Jerry McCulley, Amazon.com)