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24人のビリー・ミリガン〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)

価格: ¥1,015
カテゴリ: 新書
ブランド: 早川書房
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一つの人生を生きるということ。 ★★★★★
絶句します。
現実にしてはあまりに常軌を逸している。かといって、物語にしてはあまりに生々しすぎる。
とにかく、これを一旦事実と納得したうえで読んで思うことは、知能、年齢、国籍、性向、性別の違う24の人格を生み出したのはたった一つの脳みそだと言うことへの驚嘆と、「ウィリアム・スタンレー・ミリガン」という生きにくい生い立ちを持った一つの人生は24人の人格が分担せねば生き得なかったということに対する哀しさです。
いずれ我々は「同情」を愉しんでいるのでしょう。しかし、我々はこの本にかかれてあることを、少なくとも、知ってはおくべきです。
事件の真実と多重人格治療 ★★★★☆
上巻ですべての記憶を有する人格「教師」が出現し、彼によって語られたビリーが犯したとする犯罪の事実そして、無罪となった彼を待っていた過酷な運命が語られる。
ビリーが他の人格で犯したとされる犯罪の意外な事実にも驚かされた。
ここまではテレビなどでも紹介された事があるので知っている人が多いかもしれない。
それより、なんともやりきれなくなったのは、無罪となったビリーに対し施された治療という名のおおよそ拷問にも近い仕打ちである。
ビリーが無罪放免になったと思っていた私にとって(それはそれで釈然としなかったが)服役以上に長い時間を病院の中で過ごし、人格がさらに破壊されていったというのが悲しい。

あまりにも信じられない世界であり、とまどう記述も多いものの、人の心はこんなにも複雑でもろくて壊れやすいという事を実感した。
人間形成の大事な時期に・・・ ★★★★☆
数年前、この本を読むまでは、多重人格は、ありえないと思っていました。多分、誰もが最初は、そう思うのではないでしょうか?ましてや、国籍の違う人種になるとは、考えられない事です。
三つ子の魂百までと言うように人間形成の大事な時期に虐待を受けた事により、多重人格を生み出し、その中の一人の人格が犯罪を犯してしまうことに恐ろしさを感じてしまいます。核となる人格が犯罪を犯したことを感じないままなんて・・・。
人間の脳・精神の複雑さを感じてしまいます。 
一生を終えるまでに一つの人格になるのであろうか?それとも、多重人格のままで一生終えるのであろうか?
今、現在も子供たちが虐待を受けているであろう。周りの大人が目を配り、認識し守っていく必要があると、あらためて感じています。
最後は恐怖や怒りがこみ上げる作品。 ★★★★☆
この作品が実際にあった話というのに驚いた。自分の他に23人もの人が、たった1つの自分の体にいるとしたらどうだろう・・・。主人公のビリー・ミリガン(と心の中の人々)は、その考えがたい現実に立ち向かい、辛い病院生活を耐え切ったのだ。

私が言うのも何だが、多くの人にビリー・ミリガンが受けた幼児期の虐待や病院の酷いビリーの扱い様を知ってもらいたい。今でもこんなことが世界のどこかで起こっているかもしれない。と思うと私は悲しくてしょうがないのです。

上巻ではビリーの書いた絵が見れる(モノクロだった)。その絵はすばらしく、専門の画家を思わせぶった。その絵がビリーの中の他人格が書いたんだからビックリしてしまう。是非そこにも着目してほしい。

私にとって思い出に残る作品だし、キイス氏の書く文は最高だが、最後の後味の悪さはいただけないと思う。

自分の心 ★★★★☆
自分の心は、自分では良くわからないものです。私は、自分が何故今の自分になったのか、何故こんな性格になったんだろうか、などということを考えながらこの本を読みました。主人公ビリー・ミリガンさんは有名になり、世界から注目され、その結果起こった良いこと悪いことがあったと思います。でも、他人に知れ渡ることが無くても、誰にでも辛いことや苦しいことが必ずあるはずです。この本はビリー・ミリガンの人生を知るだけでなく、自分の心、今までの人生を考え、見直す良いきっかけになると思います。