劇画調のビジュアルが、原作を彷彿(ほうふつ)させる「真救世主伝説 北斗の拳」全5部作の第2部。ヒロイン・ユリアの視点から、ケンシロウとラオウの骨肉の争いを描いている。ユリアの子ども時代から始まり、ケンシロウの北斗神拳の継承、そしてシンによるユリア誘拐など、第1部では描かれなかった物語が語られていく。やがて、ユリアは南斗の最後の将としての道を歩んでいくのだが…。本作で見どころは、必要以上に描き込まれたマッチョ描写――だけではなく、なんとユリアの飼っているイヌのトビー。かわいいイヌというわけではないのだけれど、なんと物語で重要な役どころを演じるのだ。まさに知らなかった『北斗の拳』。ケタ外れの男の物語を味わっていただきたい。(志田英邦)
五車星の謎
★★★☆☆
北斗を取り巻く一連の原作のスピンオフ的な作品。
この作品は全5部作の1作なんだが、ユリア目線でのお話し。
幼少の頃から奇妙な直感があったユリアは幼い時に北斗の門下生
「ラオウ」「ケンシロウ」と出会う。
言葉や感情を出さないユリアは彼らによって自らの宿命に目覚め始め、
南斗の星の元に「シン」や「レイ」といった連中と、関わりながら
その自分の宿星に目覚める。
「南斗と北斗は表裏一体」。ケンシロウにその全てを委ねるのだが・・・。
オチには噴き出しました。
★★★☆☆
最後のオチは・・・・なんと!!!
シンもレイも犬と同等だったということで。
以上!
原作では南斗最後の将とはいえ、お飾り的だったユリアは実はいろいろと関与していたということを描きたかったんだろうなぁ。でもはずした感じ。
冗談っぽい新解釈&補完ということで、だって犬だもん。
あっあと、仮面にウイルスが付いていたのでしょう。ユリアの病のもとは、きっとそうです(笑)
ユリアにスポットを当てるのであれば
★★☆☆☆
このdvdで大切なのは本編でかたられることのなかった、ユリアがなぜ南斗最後の将になったかがわかる部分ですが、その部分があまりにもアッサリ描かれているのが残念です。更にはユリアの前の南斗最後の将の正体も予想はしやすくものたらない印象です。テレビシリーズでユリアが南斗最後の将であるのがわかるシーンのほうがよかったと思います。また人気キャラのレイも無理やり登場させた感じがします。更には人気キャラを無理やり登場させた事でストーリーが本編に比べ崩れすぎている印象で北斗とは別物になっています。外伝的位置ずけの作品で本作があるので多少の変化は必要でしょうがストーリーをいじりすぎだと思います。ユリアにスポットをあてるのであれば、ユリアの病気やケンシロウと暮らした余生などを書くべきでは?
世紀末の世に覇を競って生きる強い漢達を全然カッコ良く描く事が出来ていない
★☆☆☆☆
気に入らない所
・俳優の声優達がヘタクソ
・それっぽい音が鳴ってるだけで印象に残らない音楽
・ユリアの新ストーリーは少しだけでほとんどダイジェスト
・ラオウが最強だと強調しすぎて他のキャラファンを失望させている
一番好きなシンが出てくるからちょっと期待してたけど、五車星が「あなたはラオウには勝てない」みたいな余計なセリフが追加されてる!
シンは北斗神拳伝承者ケンシロウを倒し、KINGと名乗り頂点に立とうとしているぐらいなのにラオウに勝てないなんて認めるのはおかしい。
しかも最後はシン軍は拳王軍に降伏したとかなってて最悪!
さらにレイが五車星に簡単に捕獲されるのもレイファンを侮辱してるし、聖帝サウザーも表向きはラオウに服従しているというのもおかしい。
南斗最強の帝王が服従するわけないだろ!
原作ではシンやサウザーは負けを認めるぐらいなら自分で死ぬと言って散っていったはずだ。
南斗の拳士達をすぐに負けを認めるプライドや根性が無い男達に変更してるのが許せない!
五車星がシンをシン様と呼ぶのにレイとサウザーは呼び捨てなのも変だし、
五車星のくせに南斗聖拳の頂点に君臨する六聖拳を見下したようなセリフも気に入らない。
原作やテレビシリーズと比べると、ラオウが南斗聖拳の拳士達を皆服従させていると変更されている。
こんなの喜ぶのはラオウファンだけだ。
ラオウばかりひいきして南斗の漢達をないがしろにしているつまらない内容だ。
難しいテーマに挑んで、玉砕した感が。
★☆☆☆☆
ユリア生存→南斗最後の将に!という流れは、原作でもあまり説得的に描かかれておらず、色々謎も残されていました。
で、ここでユリアを主人公にした新作を作るのであれば、当然それらを説明するのが本作の使命だったと思います。なぜ「南斗六聖拳」の拳士が拳法ではなくヒーリング能力を有する女性だったのか、等々。
しかし、その挑戦は失敗に終わりました。
「あなたこそ南斗正当血統!最後の将」と言われて彼女は納得したんです、と言われても、視聴者としては納得できないのですよ。
更にファンの期待を裏切ったのが、
人気キャラであるレイが顔見世程度に登場し、シュレンらの連携の前にあっさり捕獲されてしまうカッコ悪さ。しかもその後身体を拘束された上でユリアに説得されてケンをバックアップすることに・・・という流れは原作のジュウザ(新作で未登場)と同じという安直なストーリー展開です。
また、ユリアを奪ったシンとの決着編は今後リリース予定の新作に収録されるようですが、本作内ではケンシロウは負けっぱなし。シンを唆したジャギとの決着も次回作で描かれるのでしょうか?
このように、各キャラクターの物語が、一本一本の中でちゃんと区切りを迎えないまま終わってしまうところが、この新シリーズの悪いところだと思います(「殉愛の章」は比較的マシですが)。
TVシリーズでは比較的作画の酷かったシン編を綺麗な画で観たい、という人には、まあ一見の価値があるかも?(わたしもそのクチでした)