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The Age of Access: The New Culture of Hypercapitalism

価格: ¥1,407
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Tarcher
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   気鋭のエコノミストであり文明批評家である著者のベストセラー書が告げるのは、モノを所有することや財産を蓄えることが急速に意味を失っていくという、驚くべき時代の到来である。

   著者は、経済、ビジネス、文化、哲学、アイデンティティーなど幅広い観点から、水面下で起きている変化の潮流を巧みにすくい上げている。全体で論じるのは、「所有からアクセスへ」という概念を軸にした、脱モノ化する時代の全貌である。そこでは、個人や企業にとってモノを所有する価値は薄れていて、物的資産は必要なときだけアクセスする対象になっているという。リース、賃貸、会員制での利用、「経験」の売買、アウトソーシング、フランチャイズ、市場でのサプライヤーネットワーク、顧客囲い込み、コミュニティ構築。これら最近のトピックすべてが「アクセス時代」の一形態だというのだ。

   では、「アクセス時代」には何が価値や目的になるのか。著者が提示するのは、アイデアやイメージなどの知的資産、文化活動、アクセス権である。注目は、それらを囲い込んで成功する企業、時代をうまく泳ぐ新しいタイプの人間、時代の恩恵にあずかれない大多数の貧者について論じた点である。

   ときに啓蒙するかのような調子で、読者に意識転換を迫る本書。モノが売れないと嘆く企業は、ビジネスの再考を促されるはずだ。あふれるモノに嫌気がさしている個人にとっては、「清貧」とは違った生き方の処方箋が得られそうだ。(棚上 勉)