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ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
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リーダー像なきリーダーシップ論 ★★★★★
従来の中央集権型組織の暗喩としてのクモ、分権型組織の暗喩がヒトデである。インターネットに代表される相互情報通信手段の発達により、分権型組織が急速に力を伸ばしている。
クモは頭を潰せば死ぬが、ヒトデは足を切り落とされても再生する。極端な場合は半分にされたヒトデが2匹のヒトデとして再生する。

クモとヒトデを比喩に使いながら、21世紀型の組織のあり方を語る。リーダーについて語らないことで、新しいリーダー像を伝えようとしている。

分権型組織の例として、スカイプ、リナックス、ナップスター、グーグルなどが挙げられている。それぞれは従来の中央集権的組織をあっという間に崩壊に追い詰めている。電話会社、レコード会社、巨大コンピュータ会社である。日本で起こっているマスコミの苦戦もそうであろう。分権型組織は利益を求めずに共感する有志が知識を出し合って新しいモデルを創りだす。

ヒトデを切っても無駄なように、分権型組織を潰そうとすると逆に分散してより強くなる。オサマ・ビンラディンを殺してもアルカーイダは崩壊しないだろう、と例えている。

では従来の企業はどうすれば良いのか。完全に分散型組織にすれば利益はゼロに近くなってしまう。その解をトヨタやイーベイ(日本ではヤフオクか)、GEに求めている。詳細は是非とも読んでいただきたい。
中央集権的な組織より分散化された組織の方が強いです ★★★★★
中央を持たずに末端でも意志を持って行動出来る「ヒトデ型組織」と中央からの指示によって末端が動く「クモ型組織」の違いと、ヒトデ型組織の利点を紹介しています。

発展した企業は大雑把に分けると「ヒトデ型」と「クモ型」に分かれます。 そして、分析するとヒトデ型の方が色々な問題に対し迅速に行動が出来ます。このヒトデ型組織を実際の企業に当てはめて分かりやすく説明しています。
どのように組織するのか?あなたの下心は? ★★★★★
何でもいい。経営でもボランティアでも組織をどのように作っていくのか?
この本ではタイトルでは「下心」としたが、あなたの「動機付け」は何か?ということ尽きる。
自分の利益を志すのであれば中央集権的組織を作り、ヒエラルキーをもった構造になる。
他人の利益を志すのであれば分権的組織をつくり、トップを持たない構造になる。

インターネットを利用する、ということで後者が力を持ちつつある。
現在のことだけでなく「アパッチ族VSスペイン軍」という例から始まって普遍性を持たせた分析を行っている。
しかし、スタートは全て「下心」いや「動機付け」が全てだと教えてくれる。
組織の形は結果だけでしかない。
日経BPが発行元とは驚きの組織論 ★★★★★
 すばらしい内容です。アパッチ族からファイル共有やアマゾンでレビューを書き込むユーザーのことまで、すばらしい。アメリカでは失敗に終わったという「映画泥棒」は止めようキャンペーンを日本の関連業界が現在おこなっていることにあきれ笑った。アメリカの話ではありますが、日本の会社経営者や管理職は読むべきです。

 ちなみに日本版の副題は「21世紀はリーダーなき組織が勝つ」とありますが、英語では「リーダーなき組織の止められないパワー」で“21世紀”だけの話でも“勝つ”ための方程式に関する本でもありません。

 この本の論点を日本で応用し実行できる人達が増えることを望みます。個人的なことですが、昨年の新入社員で社長になることを(口先だけでも)希望する人間がかなりの割合でいたことに驚きました。会社組織へどのような貢献ができるかを考える前に、中央管理的な仕事を目指すとは。そういう意味でもこの本を採用担当者にも勧めたいと思いますし、実績も努力結果(英語力を含む)もないのにエリート待遇やエリート的な結果だけを希望する若者があまり入社しないようにするため「触媒」として機能したいと思います。

 ひとつだけ不満なのは翻訳。例えば「…ビッグブックはホットケーキのように売れ続けた。」(p.167) よく売れたという比喩的表現として英語ではホットケーキが使われますが、前後にアナロジーや比喩などの言及が無いのであればホットケーキを直訳する必要はありません。
ヒトデになればいいわけで ★★★☆☆
手に負えなかったアパッチ族を、精神的なリーダに牛を与えることで、滅ぼしてしまったアメリカの手腕はすごい。
今もこの手が使えるなら、ゲリラ戦に苦しむ必要はないだろうと思うが、いまのヒトデは、なかなかやっかいらしい。
インターネットでも、不法なサイトが消えてなくならないし。

権力集権よりも、分散権力。昔のヨーロッパみたいに、いろんな貴族(リーダー)が、いつでも次の君主(トップ)になれる準備をしている組織は強いのだろうね。

これからは、ヒトデに手を焼くクモが増えてくるんだろうな、と思う。