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How to Become CEO: The Rules for Rising to the Top of Any Organization

価格: ¥895
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: Hyperion
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   著者は、CEOを「組織の盛衰とその未来に重要な責任を持つ企業や組織のトップ」と位置づけ、いわゆる企業の最高経営責任者だけでなく、校長、官公庁の長官、国家元首など頂点に立つことを目指す人や、ビジネスの世界で成功を望む人すべてに読んでほしいと述べている。副題に「ビジネストップになる『自己実現』のカギ74」とあるように、トップを目指す人が守らなければならないというルールが、74の短い文章でまとめられている。

   内容は、「給料の高い仕事を選びなさい」「スタッフ部門は避けよライン部門につけ」「目立ちなさい“実行あるのみ”です」「書類ではなく製品を生み出しなさい」といった言葉が並ぶ。これだけ読むと、よくある精神論と同じではないか、と勘繰りたくなる。確かに精神論に終始している項目もなくはないが、いま何をすべきか、行動レベルまで掘り下げているところはなかなかおもしろい。たとえば、「自分の上司だけでなく、その上役ももり立てなさい」という項目では、その達成の行動として「彼らへの報告を怠らない」「上司の視点で仕事を見るようにする」などが挙げられている。

   また、著者がどの程度意図していたかはわからないが、冒頭は一般社員向け、読み進めるごとに幹部クラス向けの内容になっていく。立場を超えて読める本であり、CEOになるためというよりは、いま自分の立場ではどんな気持ちで仕事を取り組むべきか、上司や部下との関係をどう考えるべきかといったビジネスパーソンのルールとして読むほうが、納得感が高いだろう。原題は『How to Become Ceo』。(入倉由理子)