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フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

価格: ¥2,548
カテゴリ: 単行本
ブランド: 世界思想社
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つまり、楽しんでる? ★★★★★
「一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態」を「フロー」という。つまり、・・・目を輝かせている時?
そしてそのことがとんでもない効果をもたらす。
「ある人がストレスによって強さを獲得するのに、なぜある人は弱くなるのだろうか。その答えは基本的には簡単である。望みのない状況を統制可能な新しいフロー活動に変換できる人が自分自身を楽しみ、試練の中からさらなる強さを獲得するのである。」
ボリュームがあるが手ごたえのある一冊。
人は、ただ意識の内容を変えるだけで自分を幸福にも惨めにもできる。 ★★★★★
 ここ何年か仕事をするのが楽しく、仕事による報酬よりその体験自体を純粋に楽しんでいる自分がいました。このような体験を最適経験、フロー体験と呼ぶことは聞きかじっていました。今回その権威であるM.チクセントミハイの約20年の研究をまとめたまさにフロー体験の教科書を読みました。フローとは、ひとつの活動に深く没入しているので他の何も問題にしなくなる状態、その体験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態をいいます。人はどのような状況におかれても内面の調和により、フローを経験することができ、幸福と感じることができるといいます。

 もし、人が自分の仕事でフローを体験することができれば、最大のパフォーマンスをすることができて本人はなおかつ幸福感を味わって、能動的に仕事に取り組むことができます。このような嘘のような本当の話がフロー理論です。一方フロー体験の対極的状況として心理的エントロピーというものがあるそうです。自己の意識が混乱して内的無秩序状態を示す。この経験が長引くと、注意を集中して目標を追及することができなくなるまでに自己を弱めるといわれています。現在の日本の就労者の大部分はこの状態で自分の業務に従事しているのではと感じます。

 ではどうすれば心理的エントロピーを脱してフローの状態になることができるのか?ということがつぎに知りたいところです。まず必要なことは人それぞれが自立(差異化)をして、個人の能力を最大限に発揮し、自分自身の目標を設定することが奨励されることが必要だといいます。それと同時に個人に生じたことが、組織全体に波及する統合化がフロー体験を相乗的に増加させるのだそうです。これって普段会社で強要されていることじゃん!それでもフローなんて全然感じないぜっ!というツッコミがはいりそうですが、違いはまさにそこにあって会社に強要されているか自ら設定するかが大きな違いになってきます。しかし、とかく組織というものは中央集権的にトップの指示を着実に実行することがよしとされています。組織の中でいかに、自分自身の目標を設定するか、そのために組織にのために目標設定した同僚に負けてしまうことはないか、それを組織の方針と、どう折り合いをつけるかが鍵になるのではと感じました。
現代における新しい幸福理論。書き方が少々難解か。 ★★★★☆
 これは現代においての新しい幸福論ではないかと思った。
 チークセントミハーイ(日本ではチクセントミハイと表記されている)というハンガリー系アメリカ人の心理学者が、フロー体験という一種の幸福状態について持論を展開している。
 心がかき乱されていたり、漫然と時間を過ごしている状態を心のエントロピー(心のカオス)ととらえ、その逆の状態をフロー体験としている。私の理解した範囲でフロー体験をまとめると、自分の目標があり、自分の能力に適した状態において、かつ活動結果のフィードバックがある状態で、目標に向けて心が集中し、時間の流れも忘れて目標に向けた活動に没頭している状態。そして、その活動はすべて自分の能動的な選択の結果であること。これがフロー体験である。
 遊びであれ仕事であれ、フロー体験では心が満たされ、その結果として人格が他と差別化されるとともに内部では統合化、調和していく。そしてなによりも人格の差別化と内部の統合化とは、人間の成長を意味する事に他ならない。
 欧米人の文章にありがちな、くどくほど事例を持ち出す形式なので少々読みにくいが、興味をそそられる。他にも何冊か和訳されているようなので、もう少し研究してみたい。
偶然の出会い ★★★★★
どういうわけで本書を読むことになったのかは
わからないけれど、とにかく感動の1冊になった。

最適経験から得られるフロー現象の説明から、
フローの条件、身体のフロー、思考のフローまで
細かな分析。

心理学素人のワタシには最初難解な部分もあったが、
その分、集中して読めばまさにフロー状態。
目からウロコの書でありました。

特にフローとしての仕事、カオスへの対応など、
読めば必ずや、人生に対する考えが変化すると思います。
理論書ではない ★★★★☆
原書は、一般人向けに書かれたようだ。Flowとは何か?まずはきちんとした定義がこの本にはない。文脈から判断するには、楽しく時間を忘れるような没頭する体験というところか。幸福を追い求めても、不幸になるだけ。Flowを理解した方が、幸福感が得られるというもの。
しかし、この本では事例がいっぱい載っているが、その核となるものは一体何なのか、分からない。理論を説明するための具体事例ではなく、事例の中から読み取らなければならないのが難点である。
訳者あとがきでようやく分かったが、マズローの5段階欲求仮説の自己実現的なことを言いたかったのだろうか。
訳の題名も、本来はFlowであるにもかかわらず、現象学とまでつけてしまったのは、勇み足としか言いようがないだろう。