自分にとって何が適切な「ケア」の対象か、それを見極めていけば、自然と全てのプライオリティが決定されていく。ケアにとって本来的に関係ない「地位」や競争や自己アピールなどが優先順位を落とし、専心や謙虚などの価値が明確に位置付けられる。そして、何よりも、人生のプロセスそのもので充分("The process of living is enough.")と感じられるようになる。これが人生をいかに豊かにするか。私にとって、目から鱗が落ちる読書体験だった。