僕たちは無意識のうちに差別している!
★★★★★
僕たちは無意識のうちに、一部の人たちを差別している。非常に反省させられる本でした。
電力のために、原子力発電所を一部の地域に押し付け、安全保障のために、米軍基地を沖縄に押し付ける。そのことをこの本では、犠牲のシステムと読んでいます。しかも、それの犠牲のシステムは私たちが無意識のうちに存在しているシステムなんです。でも、本当に無意識なんでしょうか。犠牲を強いられている地域の住民たちは、声をあげています。しかし、僕たちは権力的な沈黙をしているだけなんです。無視してやり過ごしているだけなんです。
その上、その犠牲の負担をなんとかしてほしいという抗議の声を、わがままだ、自分勝手だ、犠牲を被ってるかわりにかなりの補償をもらってんだろうっていう、偏見を帯びた意見を言ってしまう。一部の弱者に犠牲を押し付けるこのシステムをなんとかしないといけない。猛省をさせられるいい本だと思いました。