たったひとりの高校生が帝国に反逆する――そんなドラマチックな世界観がたまらない。舞台は巨大な帝国に支配された日本。殺された少女から託されたギアスという謎の能力を唯一の武器にして、ルルーシュは戦いはじめる。第1話を収録したこのDVDでは、この作品の全エッセンスが詰め込まれている。人気マンガ家CLAMPのスマートなキャラクターデザインをもとに、木村貴宏が描いたキラキラしたキャラクターを見るのも楽しいし、谷口悟朗監督の緻密な演出を噛み締めるのも味わい深し。本作のおもしろいところは、日本を取り戻すのはあくまで目的のひとつであり、どちらかというと自分の信念や希望を手に入れるために戦っていること。つまり、これは世界を変えるための「青春」の物語なのだ。(志田英邦)
簡単に言えば
★★★★☆
このコードギアスという作品はロボットアニメなんですが、機動戦士ガンダムやその他ロボットアニメとは違う点があります。このコードギアス、なんと主人公が身を隠しつつ戦っていくんです。
表では学生を演じ、裏では危険なことをやっている。
そのため展開に見ごたえがあります。
その上主人公のルルーシュ・ランベルージが窮地に立たされる頻度が高め。ここまで主人公がピンチに追い込まれることの多い作品はそうそうないと思います。
そこに他のロボットアニメ作品と同じように多種多様な戦闘、イベントが加わり、さらには50話というボリュームが加わり、そしてオープニング曲・エンディング曲もバッチリと、文句なしの仕上がりになっています。
いいアニメ作品だと思います。
終盤の急展開と盛り上げ方は素晴らしい
★★★★★
評判だけは聞きまくっていたアニメ。
頭脳明晰な学生である主人公がある能力を手に入れ、
それを中心に世界を変えようと行動する。
DEATH NOTEに通じる雰囲気を持つが、
政治色や戦闘シーンが豊富な印象。
主人公のルルーシュは頭脳は明晰だが
武力的に優れているわけではないところがよい。
あくまで司令塔として戦略を立てるのが中心で
実際に行動するのはルルーシュ率いる部下たちだ。
作戦がいくら優秀でも実際に行動する者が無能だと
結局はうまくいかなかったり、
想定外の強さを持った敵に作戦をかく乱されたりする。
個人的にはルルーシュの特殊能力を活かした話が好きだが、
そうでない場面も多く、戦闘モノっぽい回や
学園モノっぽい回がある。
登場人物の人間関係やそれぞれ属する組織がかなり複雑なので
少し油断すると誰のことを話しているのかわからなくなったり、
誰と誰が敵対しているのが混乱することがある。
ただ骨組みがしっかりしているので
じっくりと楽しんだり、何度も観ることで
より深くまで話を楽しめるのだろう。
ストーリーの謎解明やそれぞれの目的達成は
割と後回しにされる傾向にあるので、今後の展開を焦って見るよりも
主人公たちの流れそのものを楽しむべき。
回によって好き嫌いがかなり分かれ、
見る側のテンションもずいぶん違ったりする。
終盤の急展開と盛り上げ方は素晴らしい。
聞いていたよりも中身があって、アニメとして注目に値するアニメ
★★★★★
いわゆる厨臭さ、中二病というもの、そういった格好よさのあからさまな演出やセリフ回しを売りにしていることも話題を呼んだ。国や民族のイデオロギーを、現実の国に当てはめて分かりやすすぎるほど分かりやすく描いていることも目立つ。
しかし、それは飾りであり、おまけであると感じられた。
製作者が当然のように描こうとしているものは物語としての面白さが主だ。そして幅広い層によく楽しんでもらうためにはどうすればいいか、苦心した結果がこの第1話だと分かった。
主人公のルルーシュが幼い時に決意した「帝国ブリタニア破壊」。
現在のルルーシュはまだ若い学生でありながら、自分の無力さを痛感して「ブリタニアをぶっ壊す」ことを諦めかけた状態で登場する。
施政者から与えられた見せかけの平和の圧倒的な壁に絶望し、『妙な野望は身の破滅…』といったようなセリフを口に出してしまうほどだ。暇つぶしに、権力のイヌに過ぎない貴族を賭けチェスで負かしても何にもならない。活力あふれる10代の若者の、それもアニメの主人公の「いでたち」ではない。
そんな弱々しい主人公が、再びブリタニアの憎むべき邪悪を目の当たりにした。日本の首相の子息だった幼馴染がブリタニアの軍属になっていた。抵抗する力もない、罪もない人々が撃たれ、幼い子供の命の火までが無残に消されていく。
そしてルルーシュ自身までが命の危機に瀕した間際に、紙一重の幸運でとんでもない武器を手に入れてしまい、敵を全滅させてしまった。さあ物語はどうなる、並外れた頭脳をくすぶらせていた主人公はどうなる、というところで1話の幕が閉じる。(『うちの子は本当は優秀なのよー!』)
表紙の絵からして一見、ルルーシュが格好つけのナルシスト的なように映るにもかかわらず、人気のある主人公キャラクタな理由は、決して、かわいいC.C.を助けたからという事ではなく、ギアスという超能力がちょっと斬新なせいでもないだろう。なぜなら、ギアスはただの道具に過ぎないし、魅力的な人物によって有効に使われない道具にそれほど価値はないからだ。
もしも間の悪いことで定評のあるらしいシャーリーがギアスを手に入れていたら……きっと登場人物みんながセミのように素晴らしい一生を送っただろう。
このDVDに1話しか収録されておらず、1巻なんだから2話くらい入れてくれてもよさそうなものだと思ったが、おまけもなかなか気が利いていて、ファンサービスを考えている。そもそも1話の出来がよいので、まあいいかと思えた。
どこで楽しむか。
★★★★★
コードギアス全50話シリーズのはじまりである第一話が収録されている。
全話を視聴した人ならば、この一話は比較的地味だと感じるかもしれません。
しかし、たった30分の中には、ロボット・学園・超能力・戦争・・・とあらゆることを想像
させる要素が凝縮されている。なによりもこれこそが、主人公ルルーシュをはじめ
とする人物たちとコードギアスの世界の原点で、始まりなのだと思うと感慨深いものがありま
す。
また、この金額で一話のみ収録は確かにもの足りないが、一話のオーディオコメンタリーだ
けでも見る価値はあると思います。スタッフの作品へのこだわりとキャストの裏話、誰かの想
像あるいは妄想、願い・・が何人もの人々の手によりつくられていることを一緒に作品を見な
がら感じることができるなんて、これほど贅沢で魅力あふれたものはありません。
コメンタリーはレンタルでは楽しめない。ならば、買うしかないでしょう。
この作品を視聴したことのない方は、まずはどれかの話を試してみてください。どのような感
想をもたれるかは予想できませんが、なにかに引っ掛かればきっと楽しめる。
着目点違うかも・・・
★★★★☆
見る前は、はっきりいって「なんで1話だけ?」と思いました。元々、活字ものからこれを知ったんだけど。
ストーリーは、まあ個人の趣味なので言うまい。これではまだ物語が始まってないようなもんだし。
私が言いたいのは、声優陣の豪華さ。主役の福山さんは、別作品でまさにヒーローを演じていたのを知っていたので、まるで別人のような見事な演技に、最初は正直、違和感全開でした(実は、それがひっかかってアニメ放映はほとんど見てなかった・・・)。
福山さんだけでなく、役者の皆さんに脱帽!
まあ、あとはさすが最近の作品だけに、作画の技術は流石ですね。ギアスの視覚効果も、CGならではの使い方でわかりやすくて。
ただ、OPはともかく、あのEDの歌はどんなもんかね。メロディは作風に合ってる感じだったけど、如何せん歌詞が意味不明だったような・・・。