シーズン3に来て、「さて今回は登場人物のどんな過去の話だろう」と楽しみになってきており、ようやくLOSTにハマった自覚がありました。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズが好きな私にとって、シーズン3にして第1話の別視点の物語があった時はびっくりしました。
流し見なんて到底できない長期ドラマですが、逆に言えば、奥の深いドラマだと思っています。

全６シーズンになることが決まったＬＯＳTのいわば折り返し地点であり、そのためか後半以降、今後のシーズンで重要になる要素が次から次へと出てくるし、物語の構造も徐々にではあるが見えてくる。
いわば今まではパズルのピースをひとつひとつ取り出し、そのピースをじっくり一個一個取り出していくのを見せられているようなものだった。そのひとつひとつのピースが繊細で丁寧なものであったからこそ、我々もここまで付いてこれたわけだが、シーズン３で、制作者は「これで必要なピースは殆どそろったよ」と宣言しているようですらある。それぐらい大きなターニングポイントとなるシーズンである。

また、謎が増え続けているのは確かだが、初期の謎だった要素は意外と色々解決していることにも注目すべきだろう。なぜかレビューを観ていると否定的な人の大半が「謎なんて一個も解決しないじゃないか！」「ちっとも解答考えずに先延ばししてるだけでしょ」なんてことを書いているけれども、全編に張り巡らされた細かい謎が、変に勿体付けずに解決されていっていることに気づかないんだろうか。解答の仕方がさりげないため少々わかりづらいきらいはあるが、明らかにある一点に向かっていることが、このシーズンまでたどり着けた人にはわかるはず。もしこれを観てもそう思うなら、もう一度シーズン１から「ちゃんと」観るか、自分には向かないとあきらめるしかない。厳しいようだが、どんな作品でも片手間で楽しめるようなものとは限らない。

と、なんだか熱くなってしまったが、思わず全力で擁護したくなってしまうくらいに魅力的なドラマなのは間違いない。魅力的な新キャラを次々出し、不必要と思われたエピソードすら意味を持ち、そして重要なキャラクターですらいつ死ぬかわからないサバイバルを見せる。是非ＤＶＤＢＯＸを購入し、ひとりでも多くの人にこの謎とスリルに満ちた最強のドラマに挑んでもらいたい。

私も個人的に高感度が上がったキャラを挙げるとすると、デズモンドとチャーリーか。最高だぜ。兄弟！
そしてとにかくめちゃくちゃなのはケイト。独善的な彼女ですが悪びれながらも彼女をかばうソーヤがまた
憎い。ジャックはあんなもの見せられたら少しはやさぐれても仕方ないかも。

「他のもの」をついに描くシーズン3ですがこれまでの伏線とシーズン5で明らかになる衝撃の事実にむけて
シーズン3の後半は加速していきます。もう止められませんよ、といいながに私のまわりではシーズン3で見るのを休んでしまったという人が結構多かったりします。シリーズの真ん中というのは最初見ていないと判らないし、とっかかり難いホジションには違いがないのですがシーズン3はルッキング・グラスでのチャーリーが男を見せます。

謎はいっぱい。相関図を書いたら線が真っ黒。それをひも解くのがパズル・ゲームのような思考の楽しさでもある「ＬＯＳＴ」。8階から突き落とされたロックのルームナンバーは14号室？

S-2では後部座席の人が元の生存者達と出会うまでが描かれましたが、
今回のS-3では他の者達視点でも描かれ本格的に関わってきます。

ここまでくると好きなキャラがいると思いますがその反対の嫌いなキャラもいると思います。
嫌いなキャラのフラッシュバックを早送りして観たくなりますが、
些細な事から別のキャラと関わりを持ったりしてるのできちんと観る事をオススメします。

ストーリーは引き延ばしはあるものの、だいぶ謎についてが解明されてきたと思います

また最後の方で1から出ていたメンバーに衝撃的な事が起こりますので見所の一つです。

シーズン3に限ったことではないのですが、登場人物の同じような過去の話が、 何度も何度も繰り返し収録されています。 一度ですむ内容な上に、メインのプロットとそれほど関係のない話なので、見ていて結構しんどいです。 しんぼう強い僕が見ていて嫌になるぐらいなので、 boxで購入して一気に見るよりは、休み休み間を空けながら見た方が飽きなくて良いと思います。