タイトルになっている気取った主人公と同じくらい知的なコメディが、「フレイジャー シーズン2」で再開された。第1シーズンでいつも繰り広げられていたフレイジャー（ケルシー・グラマー）と父親のマーティー（ジョン・マホーニー）のけなし合いは、幸いなことに第2シーズンではほとんどが過去のものとなり、すばらしいエピソードの数々に一流の共演者たちが再び全員集合した。フレイジャーはダフネ（ジェーン・リーブス）とラジオ局の新任の局長とを引き合わせようとする（「恋の後押し」）。フレイジャーとナイルズ（デビッド・ハイド・ピアース）とマーティーは釣りに行く（「愛しているといってくれ」）。フレイジャーとナイルズは政治の世界に飛び込む（「フレイジャーエイリアンにやられる」）。フレイジャーとロズ（ペリ・ギルピン）のコンビが解消してしまう（「パートナーの選択」）。フレイジャーとナイルズはレストランをオープンする（「ご注文をどうぞ！」）。第2シーズンでは、ダフネに熱を上げ、親になることを学ぶ話（「赤ちゃんが欲しい！？」）や、登場したことのない妻マリスのためにバイエルン人のフェンシング選手に挑戦する傑作の喜劇（「浮気の行方」）で、ピアース扮するナイルズが主役になる。そんなピアースがエミー賞の助演男優賞を初受賞したのは当然であり、第2シリーズでも第1シリーズ同様コメディ部門の作品賞、主演男優賞（グラマー）に輝いた。フレイジャーのデート相手には、ジョベス・ウィリアムス（フレイジャーが悲惨な休暇旅行にボラボラまで連れて行く相手）、シャノン・ツイード、ティア・レオーニらが登場し、他にもゲストスターとしてネイザン・レインや、「フレイジャー」がスピンオフした元の番組「CHEERS」に出演していたべべ・ニューワース、テッド・ダンソンが登場する。（David Horiuchi, Amazon.com）