レッテルを貼り付ける
★★★☆☆
「ポジショニング」とは、一言で言えば「レッテルを貼る」ことだと思います。クライアントのマインド(心、記憶、印象)にいかに入り込むか、というマーケティングの話です。まず、マインドは、「容量が小さい」、「忘れっぽい」、「第一印象が残存し続ける」・・・といった特性があり、この特性を踏まえて自社や自社商品の売り込み方(マインドへの浸透の仕方)を考えます。「ライバルのA社は一言で言えばこんな会社ですが、わが社Bは一言で言えばこんな会社なんですよ」という風にレッテルを貼る事で、自社ビジネスの特徴をアピールする、というような話です。古い本なので、当時に比べればポジショニングの大切さは広く認知されてきているのではないかと思いますが「ポジショニング」という観点を意識せずにビジネスをしている方にとっては、この本は目からうろこではないかと思います。
余談ですが、マーケッターとして有名な神田昌典さんの本は、このジャック・トラウト氏の研究を参考にしているのかも。