映像もよく音質も良い。一つ難点は、自分で演奏される方にはわかると思うが唇からマウスピースが離れてから音が変化したり、あまりに長く音が続いたりと不自然なところが多い。36分過ぎに数ヵ所見られます。それ以外は問題なくいいDVDです。そこだけ画面を見ないようにしています。

　いまこの人は、アメリカのテレビ・ラジオショーで凄い人気なんだとか。黒のレザージャケット＆ブルーのシャツがばっちり決まっているイケメンのクリス・ボッティはかっこいい。
　トランペットもスピードある今のアメリカ社会に似合う。
　クリスのライブは別にもジャズ臭い２００５年盤があるのだが、勢いのあるのは２００２年盤のこちらの方だ。
　彼よりもおそらく若いバンド仲間がすばらしい。特に女性ドラマーのカレン、ベースのジョン、キーボードのジェイソンは乗りに乗っている。
　昔からの音楽仲間のスティングやショーン・カルバンのボーカル陣にサポートされてのライブだが、長時間のオリジナルのインストロメンタルの中に、現代のクラブミュージックを牽引できるような若者のパワーを感じた。

「出会ったときはスムーズジャズ一辺倒であったが、スタンダードジャズ、
ポップジャズなどを演奏するようになり、音が重厚になり幅が広がった。
drummerのBilly Kilsonとはよい意味で影響しあっている。」と言ったのは、
現Chris Botti quintetのpianist、Billy Childsです。（クリスボッティ・ライブより）
このライブDVDを見たときそのことが思い出されました。この作品ではまだ、
物足りなさを感じるライブパフォーマンスですが、スムーズジャズ一辺倒から
一歩踏み出す過渡期のChrisを見ることができると思います。
この人はものすごい努力家なんですね。この後の成長ぶりがすごい。
僕も見習わなくっちゃ。

同名のCDを聴いてペットの音質とサウンド作りに惚れてしまいました。

CDとは収録曲が3,4曲違います。しかしそれらのパフォーマンスもすばらしいですし、Stingがゲストで2曲歌います。

CDと同曲もアレンジは違いますが、ライブの緊張感と同時に各奏者のリラックスした雰囲気のソロも聴けますから楽しみは倍増です。

私は、彼がボーカルのバックで出す音に特にしびれています。