アフリカの厳しい貧困問題を訴えた『ライブ・エイド』から20年、依然としてこの星には暗い影が残っている。そこで2005年夏に活動家のボブ・ゲルドフは、さらなる野心に満ちたコンサートを企画した。国際債務帳消のために基金を集めて一般の人々の意識を高めるために、大陸を結んで開催する壮大なライヴ。この4枚組のアルバムは、これまでの試みで最も野心的なコンサートであろう企画の記録だ。ロンドン、フィラデルフィア、トロント、パリ、ベルリン、モスクワでのあらゆるハイライト・シーン(フルセットで収録されたアーティストも若干)を収録。このイベントの一致団結という概念を強調するために、参加アーティストは世代もジャンルも多種多様となっており、年季の入ったロックファンにはエルトン・ジョン(ベイビー・シャンブルズのピート・ドハティーによるT・レックスの「チルドレン・オヴ・ザ・レヴォリューション」も)、ザ・フー、スティング(ポリスの代表曲を繰り返す)、そしてどこにでも姿を現すポール・マッカートニーの強力なステージを提供。だが、いぶし銀系のアーティストのハイライトは、ロジャー・ウォーターズと長らく不和だったピンク・フロイドの仲間とのステージだ。『狂気』、『炎~あなたがここにいてほしい』、『ザ・ウォール』などからの5曲を歌った無敵の音。ピンク・フロイドのリハーサルの模様が、本編同様、多彩な特典映像のディスク4に収録されている。だが、オールドファンだけでなく、どんな好みのオーディエンスにもハイライトが訪れる点が素晴らしい。イギリスとオーストラリアの新しいロッカーたちを視聴できる絶好のチャンスで(コールドプレイ、ジェット、レイザーライト、そして特にグッとくるステレオフォニックスとカイザー・チーフス)、ヒップホップへの郷愁も少々(故郷フィラデルフィアの半分を率いているような陽気なウィル・スミスとジャジー・ジェフが、変わったアレンジで歌う「フレッシュ・プリンス・オブ・ベル・エアー 」のテーマ)、ポップ・マイスターのロビー・ウィリアムズの華やかな登場と歌姫マライア・キャリー、ブラック・アイド・ピーズのホットなステージ(「ゲット・アップ、スタンド・アップ」でリタとスティーヴン・マーリーをフィーチャー)。他にも1度きりのデュエットがある。コールドプレイとリチャード・アシュクロフトはアシュクロフトの「ビタースウィート・シンフォニー」のゴキゲンなバージョンを聴かせるし、スティーヴィー・ワンダーとロブ・トーマス(「ハイヤー・グラウンド」)、アダム・レヴィーン(「サインド・シールド・デリヴァード」)、サラ・マクラクランとジョシュ・グローバンによる「エンジェル」の優しい歌、マッカートニーとジョージ・マイケルのアップビートな「ドライヴ・マイ・カー」から、マッカートニーが参加者たちと歌ってロンドン公演を締めくくる、きわめつけの「ヘイ・ジュード」。本作販売の印税は、アフリカの飢餓と貧困救済のためにバンド・エイド・トラストに贈られる。(Jerry McCulley, Amazon.com)
やっぱ、フロイド
★★★★★
ライブエイドから20年経つも、変わらないアフリカの貧困に再び立ち上がったアーティストの数々のライブを収録したDVDです。前回との比較で言えば、前回は、参加アーティストが有名どころばかりであったのが、今回は、これからというアーティストも多いことでしょうか。とはいえ、やはり、私的には、マドンナ、WHO、エルトンジョン、ポールマッカートニー、スティービーワンダー、スティング、U2、デフレパード、マライア等々の大物アーティストに目が行ってしまいます。
そして、何といっても、白眉は、ウォーターズ、ギルモア、メイソン、ライトの揃ったフロイドのコンサート。ライトが亡くなってしまい、「狂気」「ウォール」等のメンバーを送り出したメンバーのライブが見れなくなってしまった今では、貴重としかいいよういのない映像です。フロイドの映像では、マイペースのギルモアに対し、妙に嬉しそうなウォーターズが印象的でした。
というわけで、大物を楽しむも良し、若手の熱演を楽しむも良し、自分ぉ好きなアーティストを楽しむ良し、てんこ盛りのDVDです。
20年前のLive Aidと比べてみると
★★★★☆
本作はG8の首脳にアフリカの貧困救済を呼びかけるため開かれたコンサートの記録。Live Aidと比べたくなるが、20年はやはり長い。Aidの方は知っているアーチスト・曲がほとんどだったが、本作の方は知らないミュージシャンが多い。しかし、意気に感じた熱演が多く、飽きることはない。コンサートが実際にどう運営されたか知らないが、各地の演奏会場(英米だけでない)を結ぶ編集の出来もよく、カメラ・アングルも工夫があり、何よりもロンドンを主会場と定めてライティングに金をかけている。アーチストの学芸会のような印象を持ってしまったAidのDVDよりも見応えがある。大物のマッカートニー、U2,エルトン、マドンナ、そしてピンク・フロイドの演奏には満足。特にフロイドは久々にロジャー・ウォタースを迎えての名演。この4人での演奏は最後かもしれないので貴重。シドに捧げるというロジャーのコメントは感動的(ところでカメラが一瞬アニマルズのジャケットに使われた工場の煙突を捉えたのに気づきました?)。本コンサートにかけるフロイドの真剣さが伝わってくるリハーサル風景も必見。その他、ボブ・ゲルドフ(20年ぶりに聴いてもI don't like Mondaysはやはり名曲)、アニー・レノックス、フー等久々に目にしたアーチスト達はいい年のとり方をしている。その中で年齢を感じさせないのがスティング。彼の演奏も本作のハイライトの1つ。フィナーレをヘイ・ジュードにして、Aidの時のようなソロの取り合いを避けたのも良いアイデア。ビル・ゲイツ、ベッカム、マンデラ氏等著名人も登場してコンサートの趣旨を説く。さすがに4枚(どれも約2時間半)を一気に鑑賞するのはしんどいが、それだけの価値のある作品と考える。最後に、日本でのコンサートがDISC4のExtrasに押し込められてしまったのは日本もG8の一員であるだけに残念である。
時間をかけてゆっくりと堪能
★★★★★
なんせ4枚組ですから。一通り見た感じいうと、この歌知ってる!っと発見できるDVDでした。今流行ってる ダニエル・ポウター の「Bad day」なんかもそうでしたから。
Disc4なかなかいい感じです。Bjork(「ありがとう」ていうのがちょっと微笑ましい)とかドリカム(←ベストなコンディションではないが)やマクフライとか。ジェームスブラウンなんかも。
好嫌いろいろありますが、全体を通して、気になるアーティストが結構いっぱい参加していたので一度は見てみてもいいでしょう。
このliveは哲学者を生む
★★★★★
live8を見終わったとき、他の場所のライブは、どんなものだったのか、気になってしまう。
まず、このライブ映像を入手できる環境があり、又は、音楽が好きな人であれば、一度はこれを見るべきである。
衣食住に困っていない人は、もっとも空腹時に見るべし!それにより音楽の力をもっとも感じとることができる一つの方法。
涙無しでは見れません・・・・・?
★★★★★
個人的に大したファンではないですがマドンナの場面では毎回泣けてくる。
自分の記憶が確かなら彼女は厳格なカトリックの家で育ち、飛び出した。前回20年前のLIVE-AIDに出演し、そして今回LIKE A PRAYERを唄う。祈りを捧げるようにして。彼女もそして多くの人も生きてくためには、何かを守るためには、汚れたこともするでしょう。だから魂の浄化をわずかでも求めて祈る姿が美しいと思うのです。
U2はSUNDAY BLOODY SUNDAYをテロ組織に狙われている(いた?)のに唄う。70年代のROCKが純粋な頃を愛していたアニーレノックス。
ピンクフロイドの感動的な演奏。一流のミュージシャンによるすばらしい楽曲と心意気に打たれます。音楽好きな人には宝物のようなDVDでしょう。自分も24年くらいロックギター弾いてますが志を重ねたいと思いました。(会社員なのに)
CD持っているミュージシャンが1/3くらいでしたが、見て聞いて良かったミュージシャンのCDを5枚くらい買ってしまいました。