最初に考古学のできることとその限界が述べられ、各章へと展開していく形をとっている。そのため各章は独立しているので、タイトルに上がっている分野のみに関心がある人にも十分使いでがある。各章とも単に考古学の成果を述べるのみならず、一次史料とつき合わせたりして、必ずその章で結論が述べられている。末尾についている結論は各章の簡単な要約という程度のものである。
各章にはすべて「さらに勉強を進める人のために」として文献の名前とその評価が用意されている。
ローマ史を研究している学生にはぜひおすすめしたいし、それ以外の歴史好きにも十分に楽しめる内容である。