そいつぁ、ロックンロール だね
★★★★★
3巻では田辺愛のおいたちや彼女の世界観人生観を描いている。私はこの、風車の町が一番好きなエピソードだ。ユーリしかり、ハチマキしかり、わかいころは物事の境界をはっきりさせようとしたがる。ネイティブインディアンの言葉にもあるように、宇宙と地球の境目は厳密にないというお話。
表四のイラスト(子供が宇宙港で宇宙船の模型をもって宇宙船と一緒に走っている絵)が一番好きなイラストだったりもする。田辺愛が井上揚水の夢の中へを歌いながら船外作業をしているのでむしょうに聞きたくなった。
大人の科学マガジン Vol.18 (風力発電キット) (Gakken Mook)
氷の世界 (紙ジャケット仕様)
見所多し
★★★★★
見所の多い3巻でした。個人的に気に入っているのは、ハチマキがプロポーズするシーン。あの展開はドラマチックで良いと思います。こういうのは計算じゃなくて、直感を信じてやらないとだめだよな〜なんて、深々と感じ入ってしまった次第です。
右往左往していたハチマキも安定感を取り戻しました。あとはミッションに挑むだけという感じです。かたや田名部愛もマイペースは今まで通りですが、昔のエピソードが出たり、意外にもろいところなんかもでたりして、これまで以上に親近感が増した感じで良かったです。
この作品は実写版の映画でも見たいけれど、きっと思い通りの作品ができないに違いないから、作らないで欲しいという二律背反の希望が湧いてきちゃう(そういう意味では不思議な)名作ですね。
宇宙に生きるという事
★★★★★
ハチマキと猫?の会話を読んで思ったのですが、広大な宇宙に生きていると自分とはなにか?という疑問にぶつかり、自己のアイデンティティというものを意識せざるをえなくなるんだなと思いました。
愛と宇宙
★★★★★
ハチマキの内面を描き、彼の変わっていく様子を
克明に書いてあります。気になるのは猫の存在で
タナベの幼少期にも登場し3巻での重要な存在で
ありながら何なのかは触れられません。
宇宙に魅せられた人達の様子がよく分かり大変
面白い内容です。
愛を語る3巻
★★★★☆
3巻は、2巻で独り善がりな自我の限界を知った主人公のハチが、
世界と触れ合い、人々を知り、愛を知るという話だ。
ファンの間でも自分探しの巻として評価が分かれる巻ではある。
得に1巻にあった、SF的な面白さを求める方々には良い評価を
いただけていないようではあった。
私も、初版(2003年)を買い読んだ当時は、自分探しはねぇ?
と思ったが、最近(2007年)読み直してみると、過去に読んだ
ときよりも、格段に面白いと感じることが出来た。
ただ、タナベの絶対的な愛みたいなものは今でも良く判らない。
というか、判るのだが、絶対的な愛を一人の女性の中に求める所に
作者の女性観の良くも悪くも願望じみているところを感じる。
でも、そういうところも嫌いではない。