20周年記念のライブなのでヒット曲中心の選曲は納得ですが、それ以上にアンコールが素晴らしいです。
本編からの勢いにまかせたラフなものになりがちなアンコールですが、この作品では完璧に計算された独立した作品たりえてています。
選曲も、「秋桜」(原曲・山口百恵)、「瑠璃色の地球」(原曲・松田聖子)のカバー曲に統一され、決して声を張り上げることはないにもかかわらず、一音一音を響かせるものすごく丁寧な歌を聞かせてくれます。長時間に渡るコンサートの末尾とは俄かには信じられない精密な美しさです。
推測ですが、ある意味ではオリジナル曲とは違和感のあるこの世界が、後にカバー曲のみのコンサートを企画させたのではと思えるほど光輝いています。

明菜ちゃんの衣装、髪形、アクセサリー、化粧、振り付けは、最高です。今回のＤＶＤ(構成など)も工夫があり、とてもよく仕上がっています。「原始女は太陽だった」からのスターティングはとてもよかったと思います。「オフエリア」を映像でみたのが初めてだったので、とても新鮮でした。皆さんも購入してみてくださいね。

あなたは１９８０年代の歌姫をご存知ですか？、私は彼女の歌声を聞いただけでゾクゾクしたものです、今回は２００２年に行われたライブ映像を収録、新たなアルバム曲に新曲も加わった仕上がりです、原始、女は太陽だった、オフェリア、ミス　ユー、恋のままで、ムーンライトシャドウ、Carnaval,Carmesiなど、アルバム曲はこれまでとは少し異なる仕上がり、バックダンサー達と一緒にステージを大往復しています、恋のままではかつての女王ぶりを彷彿とさせる振り付けで大満足でした、ミス　ユーもあたかもさまよっているかの様な振り付けが最高に格好良かったですね、ムーンライトシャドウは男性的な衣装で力強く熱唱しています、新たな彼女の魅力を発見できるかも。

前半の、スローな曲は、ちょっと声が出なくて不安を覚えるも、中盤に入り、ラテン調の曲を歌う頃には、（アルバム『Resonascia』より）歌も踊りも最高潮に・・実際、歌はアルバムで聞くより、魅力溢れていました。年齢を重ね、声は細くなったものの、その分、とても味わいが出ています。（ビブラートも微妙に細かくなり、それが更に魅力的になりました。）やはり、彼女は、ステージでこそ輝くといった感じです。毎回、コンサート（DVD)を見るたび『前回より今回の方が良い』と思えるのは、とてもすばらしいことだと思います。全盛期の頃より、ぐっと魅力を感じるLIVEでした。。。