コラージュセンス爆発の"Another View Point"が入ってないなんて。
これだけの曲数が収録されているからといって、当日のセットリスト全部入ってるんだ〜と誤解せぬよう、十分にご注意ください。

実際のこのライブは観ていませんが、記録映像として素晴らしい内容だったと思います。映像との同期もシンプルでお洒落だ、無機質なロックはライブ感は伝わってこないが観ていて楽しい。エンターテーメントな遊び心も随所に見られ飽きさせない、
収穫の多い記録映像です。

オープニングはかっこいいと思うが、後はそんな騒ぐほど凄いですかね?これ。
批判する以上は実際東京国際フォーラムＡ行って前から８列目で観てきましたけども。
演奏、映像同期ライヴなんて高橋幸宏が24年前に既にやっちゃってて目新しくないし、
コーネリアスって器用貧乏だと思うんですよ、センスやテクニックはあっても。
音楽の情動の大事な部分が欠如してるというか、決してハートを打たない。
やっぱいまだに言葉遊び、楽器遊び、映像遊びしてる域に過ぎないと思うんです。
TENORI-ONだ、テルミンだ、カオシレーターだって、もう彼も４０歳！
たまにはギター１本で独りでバラード的なものでもやってみれば？

あ、録音っていうかミックスはこれ良かったです。ヘビメタ要素はバッテン。

昨年このライブを生で観ましたが、DVDで見直してまた感動。世界で唯一無二、ユニークで素晴らしいライブです。

前作Pointのライブからはじまった、シンプルかつ複雑な音と映像をシンクロする手法。その集大成的なワールドツアーの中で、東京国際フォーラムでのこの公演は世界で唯一の「ultimate」版、豪華版となっています。

小さめのライブハウスでの熱気あふれる公演も大変に楽しいのですが、この「ultimate」版は国際フォーラムという最高の舞台を活かし、超巨大スクリーンで流れる映像、広いステージにメンバー4人が横１列に並んでの演奏（抜群のチームワーク！）、凝った照明や演出（客席には4色のポスターが掛けられ、トイレにも4色の三角コーンが置かれ、など、細かなところにまでこだわりが）、、非常に贅沢でコンセプチュアルなステージ作りで、全てが印象的です。

新作Sensuousからの難度の高い楽曲群も聞き応えがありますが、一方で前作Pointからの楽曲は数々のライブをこなしてきただけありその演奏の完成度が素晴らしく、円熟の域に達しています。映像を見ないで、ヘッドフォンで音だけ聞いてCD版と聞き比べても相当楽しめます。あの楽曲をここまで生で再現するなんて！（前作のライブDVDと聞き比べてもその進歩が見られて楽しいです。）

Disc2のNHKでの映像も、TVで見逃したファンは必見。海外やアート方面のウケが良いのが印象的でした。グラミーノミネートはだてじゃない。日本が誇るアーティストの1人だと思います。

初めてライブの映像を見て気に入った人は、ライブ版ではないオリジナル版のCDや映像を収録したDVDも是非どうぞ。どちらも違った良さがあるので楽しめると思います。

YouTubeなどでチェックしていましたが正式なライブ映像、待ちに待ちました。映像と演奏がまさに完璧にシンクロする様は圧巻です。意外と生演奏部分が多いのにどうやって合わせてるのか不思議です。小山田さんのギターが全開だったのとmi-guさんのドラミングがチャーミングで手作り感があって、CDとは違った独特のぬくもりが加わっています。個人的には感情移入を排した曲群よりも、昔のStar Fruits Surf RiderやSleep Warmなどディズニーっぽいロマンチックな曲が好き。誰にも似てないとても独創的な世界です。