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創氏改名の研究 (朝鮮近代史研究双書)
価格: ¥2,160
カテゴリ:
単行本
ブランド:
未来社
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困ったことに、金英達が史料の誤読をしている本
★☆☆☆☆
金英達著の『創氏改名の研究』には以下のような記述がある。
「朝鮮総督府法務局の『氏制度の解説』には、次のように解説されている。
「<期間内に氏を届出でなかった場合はどうなるか>
昭和15年8月10日迄に氏の届出を為さなかった場合は、2月11日に於ける戸主の姓がそのまま氏となります。従って従来の金や李をそのまま氏としたい者は届出をしないで放って置けば良い訳です。」
実務上では、「林、柳、南、桂等の姓を有する者が、林(ハヤシ)、柳(ヤナギ)、南(ミナミ)、桂(カツラ)等内地式の読み方を以て氏と為さんとする場合其の届出の要なきところ」という1940年4月22日付の法務局通牒(7)でうかがわれるように、戸主の姓をそのまま氏とする創氏届は必要ないとされており、戸籍窓口の実際においては、そうした創氏届は受理しなかったことが推測される。
ということは、事実上、設定創氏は日本風の氏の設定に限定されていたのである。 」
しかし金英達の引用した史料:朝鮮総督府法務局編纂『昭和十八年新訂 朝鮮戸籍及寄留例規』(朝鮮戸籍協会、一九四三年一二月)四三七〜四三九頁にあたると、以下のように書かれている。
「六.林、柳、南、桂等の姓を有する者が林(ハヤシ)、柳(ヤナギ)、南(ミナミ)、桂(カツラ)等内地人式の読み方を以て氏と為さんとする場合、其の届出の要なきところ強て届出を為す場合は受理するの外なきや。
六.貴見之通 」
つまり、「受理するしかない」と訳すべき所を、金英達は「受理してはいけない」と推測しており、肯定否定を引っ繰り返してしまっているのである。
そもそも、史料に記述されていることを見落としている時点で、読解能力が疑わしい。
読者自身が、当時の史料にあたって検証する必要性を理解する本としては適当だろう。
創氏改名の必読書
★★★★★
日本でも韓国・朝鮮でも創氏改名については誤解が広く蔓延している。まさに目からうろこの必読書。創氏と改名の違い、朝鮮の姓名と日本の氏名の違い、強制と許可性の違い、創氏改名をめぐる当時の混乱した状況と勘違い(それが現在まで尾を引いている)など、この本を読まずして創氏改名については語れない。
理解に必要な事柄のみを簡潔に過不足なく明快に述べる筆力の冴えなどまさに日韓関係史の傑作といえる。