彼らの若い頃の写真とこのDVDに収められている映像を見ると時の流れを感じますが、それよりも音の奥行きが深まった事に注目したいと思います。初期のころのベンチャーズの演奏よりも、確実に音質と音量が多くなっています、ノーキーの早弾きと確実な音もそうですが、ドンやメルの演奏にも磨きがかかり、「ジョニー・B・グッド」を熱唱するリオンなど見る人を釘付けにする場面が数多く存在します。
コンサートでも日本人好きを公言し、『また来たい』と言う彼らの情熱に心を打たれました。インタビューの中でも「京都慕情」や「雨の御堂筋」について語るなど、日本好きの様子が伺えます。
最後に、急遽した「メル・テイラー」の御冥福を祈りつつ終筆とさせて頂きます。