歴史的バンドの重要映像集
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Temptationでの観客の大合唱を聞くと涙が出てしまう。みんなこのバンドを愛してるんだなぁ。
ギターから変な音が出ても、歌詞が途中で収拾つかなくなっても、高い声が出なくて1オクターブ下げてもう一回戻そうとして失敗しても、みんなこのバンドを応援してるんだなということがわかります。
もはやNew Orderは歴史的建造物みたいで、朽ち果てていくのはわかっていも、修理すること事体がその建造物の価値を下げてしまうので、どんどん崩れるのが目に見えていてもどうにも触ることもできない、いかんともし難い存在です。というのは言い過ぎですが、あちらこちらがサイズが合わず、バランスがずれていて、どうにもこうにも一体、どうなることがこのバンドにとっての完成形なのか皆目見当がつかないまま四半世紀が過ぎてしまったグループです。奇しくもフッキーがDVDの中で言ってますが「バーニーはその曲の本当のバージョンを探してスタジオの中でいろいろやるけれども、本当のバージョンはライブでなされるもんだ。ハッハッハッ。」
もともと、そのような在り方を目指してスタートしたバンドではなく、そのような在り方でしか存在することができなかったバンドですから、このような在り方を目指したわけではないけれど、このような在り方でしか生きてこれなかった人々の心に染み入ったり、突き刺さったりします。
Disc 2はもはや貴重すぎて正視できない場合もありますので、他の事をしながら見るのがよいと思います。
涙が出た・・・。
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買って良かった!つくずく、名曲だらけのバンドだと実感できる内容です。曲と曲の合間に彼等のインタビューが入っていて最後まで全く飽きずに観れます。選曲、曲順も素晴らしいですね!ジョイ・ディヴィジョン時代の曲もプレイしてますので、全体のバランスが完璧な作品だと思います。私事ですが、80年代のヒットナンバーでは(パーフェクト・キス、ビザール・ラヴ・トライアングル、トゥルー・フェイスetc・・・)その時の友人、彼女、楽しかった事、嫌〜だった事、10代の自分をいろいろと思い出してしまいました・・・・。トランスミッション辺りでは何故か涙が・・・。 是非、今の若い世代の方達にも、観て聴いて、語り継いで欲しいバンドです。ヘッドホンで大音量で楽しんで下さい!! ところで、やっぱりバニーとフッキーは和解しないんでしょうかね?
NEW ORDERの最新ライヴDVD
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NEW ORDERが2006年に行ったライヴのDVD(この日本盤は日本語字幕付き)です。基本的には
ロックな曲〜エレクトロニックな曲〜JOY DIVISION時代の曲と構成分けがされていて、
セット的には前2作のDVDとそれ程変化はありません。ただし今回はアルバム「WAITING〜」
からの曲も入っているので、それがポイントかもしれません。
ライヴ部分は、演奏に若干の不安定さ(未だに!)が感じられるものの、おなじみの名曲
ばかりで非常に盛り上がっています(観客も一緒に歌っています)。また、2曲ごとに
インタビュー映像が挟み込まれていて、ともするとダレがちなライヴ映像も飽きずに
見る事ができます(一気に見たい人にとっては邪魔かもしれませんが)。個人的に気に
なったのは、演奏にヴォーカルが埋もれてしまってよく聴こえない事。前DVD「5 11」
ではクリアな音質だっただけに残念です。
それからディスク2のレアなライヴ映像ですが、画質・音質共に海賊盤並のホーム
ビデオ品質なので、これはあくまでオマケと考えた方がいいでしょう。
というわけでNEW ORDERの最新ライヴDVD、ファンの方ならとりあえず押さえて
おきましょう!