南カリフォルニアを代表するバンドがこのアルバムのために再結成を果たした。豪華なツアー(つまりチケットを買う身にとっても高額である)を行い、テレビに出演し、イーグルスの真骨頂であるパフォーマンスを見せた。リラックスした雰囲気を漂わせながらも、研ぎ澄まされ、時に心をかき乱すような音が、アコースティックの楽曲を奏でていく。ノスタルジアはある。だが、それはすぐに断ち切られ、新たなサウンドが誕生する。このバンドは、いとも簡単にそれを実現してしまうのだ。ギターのジョー・ウォルシュはメガネをかけ、ゆったりとイスに腰かけた姿で鮮やかな音を紡ぎ出す。懐かしい名曲「テキーラ・サンライズ」から新しい「ラーン・トゥ・ビー・スティル」まで、その音を聞いていると、なぜ今までずっとこのギターが表舞台から隠されていたのか残念に思わざるを得ない。突然バンドはイスから立ち上がると、「ホテル・カリフォルニア」で会場を興奮の渦に巻き込む。次々と続くイーグルスのスタンダード・ナンバー。すべてにおいて楽しめる、実に円熟したショーである。(Tom Keogh, Amazon.com)
メンバー5人がずらりと並ぶアコースティック版ホテル・カリフォルニアに感激
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本作は、MTVで再結成を披露したバンドのライヴで、フリートウッド・マックの「ダンス」と並ぶ超傑作と言ってよいだろう。ドン・ヘンリーも含めてジョー・ウォルシュ加入後の5人のメンバーが椅子にこしかけてズラリと並ぶ様が壮観。そして始まるアコースティック版ホテル・カリフォルニアが実に新鮮で素晴らしい。14年ぶりの再結成は大成功に終り、その後のライヴ活動、そして最近のスタジオ新録音アルバムへとつながっていったのだから、イーグルスの歴史を語るときには欠かせない作品である。成功の原因は、70年代の頂点「ホテル・カリフォルニア」リリースから20年近くたち、新たに気持ちをリセットして真剣にステージに望んだこと、「テキーラ・サンライズ」等の初期の曲の演奏の充実振りが示すように、アンプラグドという企画(本作の前半がそうだが)が今一度彼らの原点への思いを高めたこと、ドン・ヘンリーをフロントに回して歌に専念させ、彼の存在感をアピールしたこと(後半はドラムを叩きながら歌う曲もあるが)、ジョー・ウォルシュが3曲リード・ヴォーカルをとっており、彼にもフォーカスすることが多彩さをもたらしたこと、そして「ラーン・トゥ・ビー・スティル」等の新曲の魅力といった点に求められる。その新曲は「ロング・ラン」の頃の陰りは微塵もない円熟したイーグルス節で、待ってましたと声をかけたくなる。イーグルスの輝かしい再出発の原点となったこの歴史的ライヴに1人でも多く接して欲しいと願う。
ところで、エンド・クレジットで「我が愛の至上」が曲名として映るが、本作には収録されていない。TV放映はされたが、何らかの理由でDVDあるいはCDへの収録を見送ったのだろう。お蔵入りになった映像を含む完全版がいつか世に出ることを願ってやまない。
至高のライブ
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そもそもイーグルスが復活してくれただけで何も言う事はありません。伝説の「呪われた夜」や「ホテル・カリフォルニア」の頃のウェストコーストのストリート・ギャングのようだった彼らが、外部には出せないような憎愛ドロドロの日々を経てすっかり枯れた素敵な大人になって帰ってきた。しかもコーラスもパフォーマンスもかつてよりもむしろ洗練されて。MTVスタジオ・ライブというシチュエーションがまた良い雰囲気です。その場にいた人が心から羨ましい。ご存知の通り、残念ながらこの後ドン・フェルダーが脱退した事もあり、本作は正しく永久保存版です。生涯の宝にしたいと思っております。これ越えられるとしたら、この後のツアーでのライブ完全版かドゥービーみたいにリードン、マイズナーといったOBも全員集合したリユニオン・ライブくらいでしょうね。無理かなぁ・・・
ライブ物では最高でしょ!
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映像、音質とも良いできです、40代のイーグルスがまた渋くていいです。いきなり始まるホテルカリフォルニアもアコースティックバージョンで最高ですティモシーのLove will keep us aliveの澄み渡ったボーカル何か聴くと、とても癒されます。 ドンのオーケストラをバックに歌うラストリゾート何か涙が出てきます。できればエレキギター演奏のホテルカリフォルニアが入っていれば良かったのに何て思うのは贅沢かな?とにかく楽しめますよ。