Best of Bowie (2pc) [DVD] [Import]
価格: ¥3,562
ここ40年にわたるデヴィッド・ボウイのビジュアル遍歴を追った、全47曲収録の『ベスト・オブ・ボウイ(The Best Of Bowie)』は、今までのアーティスト・アンソロジーの中で、おそらく最も充実した内容といえるだろう。1970年代の両性具有グラム・ロックの反逆者から、最近の自称90年代ポストモダン・ポップ・アイロニストの化身まで、このコレクションは、そのファッション、音楽、ビデオがたどってきた発展の軌跡について更なる考察を深めている。初期の映像のほとんどは「オールド・グレイ・ホイッスル・テスト(The Old Grey Whistle Test)」などのTV音楽番組からピックアップされている(「オー!ユー・プリティ・シング」「クイーン・ビッチ」「ファイヴ・イヤーズ」)。しかし、TVと音楽プロモーションの要求が増長する中、ボウイはさらに洗練された個性的なビデオ製作に挑戦し、それは1983年の「レッツ・ダンス」で頂点を迎えた。過去のバイオグラフィー的なビジュアル記録に加え、ボウイ自身が困惑しそうな映像も多数収録。オランダのTV番組「トップポップ(Top Pop)」で「愛しき反抗」を安っぽく演奏するボウイは、茶色い猫のような頭を見せびらかし、1987年の「タイム・ウィル・クロール」では、ブリーチ・ブロンドのジョージ・マイケル風リーゼントもどきだ。2枚組の膨大な映像量にも関わらず、「チェンジズ」「アンダー・プレッシャー」「サウンド・アンド・ビジョン」などの多くの曲が説明なくあふれている。『ベスト・オブ・ボウイ2』があるのを期待しよう。(John Galilee, Amazon.com)