大学病院に渦巻く人間模様を鮮やかに切り取った山崎豊子による同名小説の映像化は、映画とテレビを含めると実にこれが5度目となる。とりわけ、田宮二郎が主演した1978年版はテレビドラマ史に残る金字塔なだけに、それから25年ぶりとなるリメイクにはいささか不安もあったが、冒頭の手術シーンからいきなりに釘付け。一気呵成に見せきる語り口のうまさにはただただ圧倒的されるばかりで、えげつないまでの権力闘争と医療のあり方についての真摯な問いかけとが交錯する“白い巨塔”の世界に、瞬く間に引き込まれてしまうこと受け合いだ。
1話から10話までの第1部では、浪速大学医学部第一外科の教授選がドラマの焦点に。その座を狙う助教授の財前(唐沢寿明)と、そうはさせじと画策する現教授の東(石坂浩二)の両陣営が繰り広げる激しい選挙キャンペーンに、読み物的なおもしろみは回を追うごとに高まっていく。『白い巨塔』が時代を超えて理屈抜きに楽しめる稀有な作品であることは、話の先を知っている人ほど再認識させられるのではないだろうか。財前とは水と油の病理学教授・大河内を演じる品川徹を筆頭に、色のついていないフレッシュなキャスティングもいい。あざとさと繊細さと華麗さとが折り重なり合う怒涛の展開に、いやが応にも第2部への期待感を抑えられなくなる。(麻生結一)
78年版こと田宮版とは別物として見るべき
★★★☆☆
この作品そのものは良い出来だと思う。
なにぶん78年版が文化遺産クラスなだけに色褪せて見えてしまうのだが。
結末に関しては全く納得出来ない。
作家のエゴと考える。
ヘヴィ級の秀作
★★★★★
DVDは購入してませんが、久々に観たくなりレンタルしました。
国内、海外、映画、ドラマ問わず、観ると観ないでは人生が変わるんじゃないかという作品は今までいくつあるだろうか?この作品はまさしくそれだ。
キャスティング、音楽、演出全てが完璧。
万人受けする作品だとは思うが、この重たさは辛くも心地良い。
つまらなかった
★☆☆☆☆
フジテレビ絡みの役者ってなんか安っぽい。キャスティングのセンスを全く感じません。ひどく薄いドラマという印象しか残りませんでした。
新社会人になろうとする方に超オススメです!!
★★★★★
このドラマは、大学病院が舞台になってますが、あらゆる社会組織の中で生き抜いていく為に必要な実践的知識が、これでもかという程に、凝縮されています。青い理想に燃えるのもよろしいですが、現実社会で生き抜いていくには、理不尽ともいえる現実に立ち向かわなければなりません。場合によっては、仕方なく汚い泥をかぶる必要も有るでしょう。そんな時こそ、このドラマを見ていれば、ナルホド、ナルホドとなるこど間違いありません。
シリアスなテーマと展開、豪華キャスト、素晴らしい音楽と、充実したドラマ。
★★★★☆
田宮二郎主演で1970年代にもドラマ化された、有名な原作の再ドラマ化です。
今回も高視聴率、大ヒットしました。
シリアスなテーマと展開、豪華キャスト、素晴らしい音楽と、充実したドラマでした。
出演俳優では亀山看護師役の西田尚美、佐々木蔵之介の演技に注目。
ゲストでは、木村多江の演技とエピソードが特に泣けました。
しかし、唐沢寿明・江口洋介はまだ若くて軽い感じがして、リアリティが足りなくトレンディドラマに近い気がします。
西田敏行も笑ってしまう。
特にハマったので、田宮二郎版の映画とドラマを観たのですが、お勧めです。
そちらのほうが「大人のドラマ」です。