コロンビアが生んだポップ・クイーン、シャキーラのセカンド・アルバムは、デビュー作とほぼ同じ路線のサウンドだ。「Ciega, Sordamuda」はデビュー作『Pies Descalzos』収録のクラブ・ヒット「Estoy Aqui」を思わせる、ハイテンポなダンスビート・チューン。彼女のささやき、震える歌声はアラニス・モリセットとクランベリーズのドロレス・オリオーダンを足して2で割ったような印象。さらに自ら全11曲を作曲または共作している。大物エミリオ・エステファンプロデュースだが、驚くほど前作との変化は感じられない。ロック調のダンスナンバーと哀愁漂う内省的なバラードで占められており、ベストトラックはエコーが印象的な「Tu」と漂うような「Sombra de Ti」だ。(Ramiro Burr, Amazon.com)