「永遠のマリア・カラス」のゼフィレッリ監督の狙いや、その思いが、残さ
れているこの「ハンブルク・コンサート」や「歌に生き、恋に生きーパリ・
デビュー」の艶やかな姿と歌を聴く時に、本当に監督の思う通り全盛期の声
と画像を結び付けられたら、どんなに素晴らしいことだったか。
特に59年のコンサートのきらきらと輝く美しさ、自分でそれを十二分に意識
した上で、嫌味でなくおおらかに優雅に見せる姿態。
この姿には「大人が惚れ惚れする」。
62年のコンサートでは違う姿のカラス像を見ることになるが、3年の年月に
何があったのか時代と彼女の生活に起きた変化が、深いものだったことをそ
の姿に感じる。
いつまでも残る名画面だと思います。