一般に短編のラブストーリーというと、物語が途中で無理矢理ぶち切られてしまっているような、何か足りない印象を受けるものが多い。しかし、この中に納められているものをはじめとする山田詠美の短編は、短い枠の中できっちりと格好良くきれいに納まっているため読後感がいい。後に切なさや余韻を残しながらも、物語の中の彼女や彼は今ごろまた違った素敵な時を過ごしているのだろうと想像させる何かがある。小さな時間が空いた時にこの本を手にとって、彼女の世界に一瞬浸り、トリップしてみるのもいいのではないだろうか。
この本は、結婚をした人や今恋愛中の人はもちろん
「良い恋愛をしたい」と思ってる人も是非読んで欲しいです。
相手を思いやる気持ち、究極の愛が描かれいて何度でも読めます。