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ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー (幻冬舎文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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現代の恋人達にとっての教科書 ★★★★★
デビュー作の「ベッドタイムアイズ」から二年後に発表された短編集です。
第97回直木賞受賞しました。
各短編のタイトルがソウル・ミュージック・ナンバーのタイトルになっています。

心地が良いのは、人に頼る事無く恋愛に生きる主人公たちです。

もちろん、学校や、職場、家庭など、日常の雑事を背負っているのは誰しも同じでしょうが
「恋愛に励む時は、一人」
という原則が貫かれている潔さが心地よく感じられます。

折角現代に生きているんだから、恋愛くらい自分の思ったとおりにしたい。
言い訳なんかしたく無い。

現代の恋人達にとっての教科書のように思えた一冊でした。
芥川賞取ったほうがよさそうな直木賞作品 ★★★☆☆
 山田詠美はこの作品で直木賞を取ったが,どちらかというと芥川賞を挙げたほうが良い様な読後感を得た.内容のほうは,強く村上龍を意識した文体となっていた.だが哀しいかな,女性ということもあり開き直りきれていないのか,彼ほど本能的に訴えてくるような文章となっていなかった.
 村上龍のエッセイ「全ての男は消耗品である」のあとがきで彼女はこう言っている.
 「この本は彼が書いたから絶賛されるのであって,私が書いたら馬鹿だといわれる」
 ・・・確かにその通りだろう.しかし女性だから許される表現,女性だから持ちえる感性というものもあるのではないか.男性作家と女性作家,どっちが有利ということなんて有りはしないのだから.
 尚,この本のあとがきは村上龍であり,彼はこの作品を絶賛していた.
翻訳物のような手応えでの直木受賞作 ★★★★★
外国人が主人公。恋愛純文学の短編。海外翻訳書。
これは、直木賞史上初の芥川・直木賞及びフェミナ賞的受賞作品。
という日本文学史上での野心作にして、偉業。
女心と女の現実とそれへの男の葛藤などをみごとに描ききった
秀逸な文芸作品。
放課後の音符のオトナヴァージョンとでも言えようか?
大衆小説としての直木賞の文学的位置づけをさらに権威付けた、といえ葉子の作品。代表作にして、やっとだが、これを待っていたのでは、と日本文芸作家協会などをも助けた。という裏事情も加味で、
今までにない感覚で読める。おすすめの代表作!
オシャレな恋愛小説 ★★★★★
7つの短編集からなるこの本は、どれも舞台が外国で、まるで
映画を観ているような気分になりました。
全体的に、山田さんならではのお洒落で大人の小説なのですが、
読んで切なくなったり、共感できるのは、それがどれも純愛だからなのだと思います。
個人的には、黒い夜、Waht's going on?、Me and Mrs.jones、
男が女をあいするとき、がよかったです。
山田さんの本は幾つか読んでいますが、今のところこの本が一番好きです。
身近に感じるのはなぜ? ★★★★★
山田詠美の作品の世界は、黒人との恋や外国の感覚が多く
どこか自分とは違う遠い世界のできごとという気がしていた。
だけどこんなに身近に感じるのはなぜだろう?
この作品を読んでそう感じた。
特に、恋をし始めてから読みなおしたとき強くそう感じた。
そう、肉体と精神なんだ。
恋をして、初めて山田詠美の世界が実感として手にとれるようになった。

自分が感じていることが文章になって表されているのを読む、そのことほど快感はないと私は思う。
だから、男女問わず恋愛中の人は特にこの作品を読んでほしい。
ああ、自分が感じていることはこれなんだな、とすっきりすることができる。

この本は短編集で、本当にどの話も「はずれ」がない。
特に高校生とミセスジョーンズの情事に㡊??いての話は

甘いパイ菓子のように、せつない。

はじめは体、そのあと心。
そのような話の展開が多いのだが、こんな一言で集約することがもったいなくてできない。
だから、読んでください!
実感するために、読んでください!