純
★★★★☆
読んでいてとても純粋な気分になれました。この本は高校生中学生に読んでほしいです。純粋でいられるあの頃を大事にしてほしいです。恋愛や嫉妬、学生ならではできることが学べると思います。
少女の時代にしかできない放課後の音符!
★★★★★
あなたは、初めての恋を
思い出すってことは
なくはないよね?
じつは、
恋は、人を全身で愛するものだって
気づかせてくれる
この本は、ファースト・クラスです♪
追伸
子どもを生むことを細胞分裂と表現したり
春を発情期と表現したり
え、って思わせる文章が多いのも特徴かもしれません
そして、
恋って相手の全部を欲しいし
あなたのものをすべてあげるそんな愛情かもしれません
もちろん、
悲しい気持ちも含まれてるのかもしれません
まずは、素敵な恋を体験して
恋をして素敵な体験をして脳に記憶として残し
匂いとしてのこすのもいいかもしれません
この本では、キンモクセイの香りでしたが(@@)
また、若さの特権でむだをいっぱい体験することで
なにか発見があるかもしれません
学生時代の放課後は、
恋とか友情とか
うつつをぬかすにはよい時間かもしれません
この本によって香りに興味が・・・
男性が読んだら
★★★★☆
19の男子大学生です。
「山田詠美か〜聞いたことあるけど読んだことねぇや」くらいの勢いのなさでこの本を手に取り、読み始めてから、「あからさまに自分が対象ではないよな…」と思いつつも読破しました。
主人公たちは17とは言うけれども、僕は今までにこんな考え方をしたことはないから、やはり男女の違いなのかなと思う。
目の前の女性たちがこんな考えを通ってきているのだろうかと思うと不思議な気がした。
男女でいろいろ話し合って笑ったり泣いたりはしても、こんなに違うなら実際に互いに理解することは大変なことなのかもしれないな(理解していると思っていたけど、できていなかったのか)、逆に本当に理解できるときはどんなものかな、と考えさせられた。
また、逆にこの本における17歳の男子の像は、自分の17を省みると違和感のある人々ではあると思う。(「純一」君はやや歪な男子に見えた。)
読みながら、男子だからか素直に共感はできないけど、不思議な読後感を持った本だと思った。間違いなく読んで損はしなかった。
思春期の女の子の肖像をちょっと探険してみる
★★★★☆
名前のない語り手の女の子が触れた様々な恋の形を連作風に綴る短篇集です。純真無垢な語り手の視点からすると、現実のようで
現実じゃない。そんな感情の迷路におちいる個性豊かなそれぞれのストーリー。ただ客観的だからこそ、ブレない美しさもそこにある。
それぞれのスタイルを見せるにあたり、作者が読み手のために透徹した眼差しを用意してくれているのです。
いや、視覚だけではなくて香りも音も感じれるほど魅力的な体験ができる。
どの話も好いが、個人的には「Crystal Silence」がもっとも綺麗な形として残る。一種動物的に愛し合う様が描かれる。いやらしいけど
いやらしくない。心が澄んで浄化される気がする。
懐かしさと未知の幻想が凝縮された一冊。
恋せよ乙女
★★★★☆
『放課後の音符(キイノート)』です。短編集です。
基本的のどの作品も、主人公の女子高生が、クラスメイトなどの恋愛を傍観する立場です。各作品ごとにヒロインが違うので、色々な形の恋愛が出てきます。そこが本作の良いところだと思います。主人公本人の恋愛を描けば、男を何人も取っ替え引っ替えしなければ、いくつもの恋愛の形を描くことはできませんし、取っ替え引っ替えは本作のイメージに合わないですし。
主人公は基本的に傍観者なので、あまり個性は描かれていないのですが、実は全ての話で共通している同一人物です。
感性、といってしまえばシンプルすぎるのですが、そうとしか言えないし、それでいいと思うのですが、恋愛に関しての見方が、なんといっても感性豊かで、瑞々しいです。
恋に恋する、とはよく言ったもので、美しい恋愛賛歌になっていると思います。
ただ、連作ではあるけど短編集であり、主人公は傍観者という立場なので、本書全体としては物語的な盛り上がりにはやや欠けます。
とはいっても、最後には、主人公自身の恋愛も描かれていて、ハッピーエンドです。
恋愛は人生を豊かにする、でしょう。ということで、メイン読者対象は女子中高生だと思います。男性や大人が読んでも楽しめるとは思います。