惰性で生きている人たち
★☆☆☆☆
だらしない主人公たちが目的も無く
ダラダラと日常生活を送っている
ようにしか読めませんでした。
これのどこが「オードブルのような
味わい」なのでしょうか。
私が味オンチなのかもしくは審査員の方々
の味覚は変わっているのか・・・・。
「特別視」される仕事への既成概念が覆された!
★★★☆☆
「たったひとりにだけ、いやといいは同じ意味になるんだよ」
この言葉を読みたくて、この本を手にしました。
シュガー&スパイスの原作。
「日頃から、肉体の技術を
なりわいとする人々に敬意を払ってきた。
いつか私自身にも技術と呼べるものが身に付いたら、
その人たちを描いてみたい。」
そんな人間の醸し出す「風味」が
「絶佳」なものを集めた山田詠美の短編集。
主人公の男性はとび職、清掃作業員、ガソリンスタンドのアルバイト、
引越し作業員、汚水槽の作業員、火葬場の職員。
彼らの仕事の丁寧な描写に
「肉体の技術をなりわいとする人々」に対する敬意が
ひしひしと伝わってきました。
期待していた恋愛のストーリーよりも、
世間から特別視されるような仕事への
くだらない既成概念を覆されたこと。
それが一番「この本を読んでよかった」と思わされたことでした。
個人的には【夕餉】と【風味絶佳】【海の庭】がすきです*
よかったら一度読んでみてください(^−^)
誰も好きになったことがないってことです。
★★★☆☆
顔も見たくない人なんて浮かばない。
別れた人とも関係は続けられる。
誰もほんとに好きなったことがないってことです。
そして、誰も自分をほんとに好きになってないってことです。
滋養豊富。風味絶佳。
★★★★☆
この短編集には職人が数多く登場します。
職人の放つオーラ、セクシーさ、男らしさをぎゅっと詰め込んで、女の子のエッセンスを追加してできた作品。
彼らの、彼女らの甘く濃ーい風味を味わえます。
それはもう滋養豊富。風味絶佳。
舐めつくしたい
★★★★★
大人の女にとっての究極の理想を描いた6つの物語。
“糖尿病”も厭わず舐めつくす登場人物たちに
谷崎純一郎賞とはまた、あまりにもぴったりなご褒美だ。
庭先の人々に目移りしつつ、私はこっそり活字で味わう。