フィーバーは止まらない(初回限定盤)
価格: ¥1,980
ハイスクールを卒業したばかりで、フューエルド・バイ・ラーメン<★原文Powered By Ramenですがこれは誤りで、Fueled By Ramenが正解です>傘下の新レーベル、ディケイダンスの第1弾アーティストとなったパニック!アット・ザ・ディスコ。ギタリストのライアン・ロスとドラマーのスペンサー・スミスは、地元のラスベガスでブリンク182のコピーバンドとして音楽のキャリアをスタートさせた。聞き慣れた今風のパンクポップの感覚が、ヴォーカルのブレンドン・ウーリー<★原文Brendanですが、Brend_o_nが正解>の大音量のエモコア的野心で増幅されている。その点はアルバムのオープニング曲となる無愛想な宝石「The Only Difference Between Martyrdom and Suicide is Press Coverage(邦題「殉死と自殺の差は記事になるかならないか」)」で端的に表れている。抜け目のないフックを、この曲以降もバンドは音的にも歌詞的にも着実に広げている。「London Beckoned Songs About Money Written By Machines(邦題「機械が書いたロンドンが招いたお金の歌」)」の緊張したエネルギーは、「Nails For Breakfast...(邦題「朝食には釘を、おやつには鋲を」)」でのボコーダのお約束のように魅惑的に響く音の刺繍によって強調されている。「Camisado(邦題「夜間攻撃」)」ではスーパートランプのプログポンプがあるが、バンドとプロデューサーのマット・スクワイア<★原文Mintですが、Mattが正解です……>は大体において創造的でジャンルを曖昧にする野心を(この点はグランギニョールの恐怖劇場のような「Intermission(邦題「幕間」)」でクイーンに近づいているほどの完成度を見せている)、「Lying is the Most Fun...(邦題「嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法」)」や異彩を放つ「But Its Better If You Do(邦題「君がやってくれた方がいいのに」)」や完璧な喜び「Build God, Then We'll Talk(邦題「神を創造し、僕達は話そう」)」というモダンなパンクポップの粋と錬金術のダブルショットでかき混ぜている。あまりにも多くの若いバンドがファッションを気にしすぎている。このバンドは抜け目なくファッションを人質にとることで有望なデビューを捏造し、その頭にしっかりとファッションを掲げて立っている。 -- Jerry McCulley