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大人の「男と女」のつきあい方

価格: ¥1,404
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中経出版
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男の背中を押してくれる本。 ★★★★☆
年配の著者(1935年生まれ)が恋愛観・女性観・結婚観を語る内容。
ややもすれば説教くさくなりがちなテーマだが、経験に裏打ちされていることと、
女性への敬意やマナーがある程度読み取れるので、読んでいて素直に賛同できる点は多い。
「傷つくことをおそれるな」「あたって砕けろ」「失恋で成長する」
使い古されたフレーズだが、男の背中を少し押してくれ、
頑張ってみようかなと思わせてくれる本である。
結婚外恋愛中の人も、それ以外の人も・・・ ★★★★★
「僕はいわゆる不倫という言葉は認めません。”倫理にあらず”なんて、ひどすぎます。結婚と言う枠からはみ出した恋愛を、みんながまるで犯罪のようにいいますが、そんなことはない。女性のほうだって、結婚だけが目的の恋愛をしたがっているわけではない。もっと軽い男女関係があっていいはずです」―70代半ばの著者は年下の知人のこういう言葉を引用している。そして、本書のテーマの前半はこの言葉に集約されているようだ。

更に、結婚外恋愛などどうも・・・、という既婚読者にも、後半の二章(「結婚」・「夫婦」)は読み応えがある。人生経験豊かな著者とその周辺の人達の生々しい声で、類書にはない臨場感がふんだんに満ちているからだ。例えば、「大事な思案は軽くすべし」という「葉隠れ」の一節を引きつつ、結婚という人生の大事に必要なのは、時間を掛けた熟慮よりも、軽みのある「はずみ」だという。かといって決して「軽はずみな結婚」を勧めているわけではなく、実際の交際経験を通して人間考察力を身につけることが「小事」であり、この小事をないがしろにせず重ねていった人間が上質な「はずみ」の感度が持てるのだと説く。密かに「軽はずみ」な結婚だったのではないかと悔いる日もある当方にとって、何がしかの自信を回復できる一言だ。また、「もっともスマートな遺言の形は何か?」について、残された人の気持ちに余分な「上書き」をする遺言など「不要」と断じ、「お金はこんなふうに残っています」と家族の知らないヘソクリのみ白状して死ぬことを勧めている。さすが人生巧者、とこちらのほうは大いに現実味があって得心させられる。
恋愛は豊かな人生のためのエッセンス ★★★★☆
「男と交際しない女」は少しずつ色あせる。「女と交際しない男」は少しずつバカになる。〜チェーホフ〜。
この帯に書かれた言葉を見て購入した。
若いうちは男女の恋愛は本当に一大イベント(そうじゃない人もいると思うけど)で「好きだ」「嫌いだ」ということでひとしきり泣いたり、笑ったり大騒ぎできるけれども、大人になるとだんだんと静かに愉しむものになるような気がする。
この本は恋愛を静かに愉しみたい大人が読むとそれなりに共感できるものだと思う。
いくつになっても女は男性から女として扱われることでより女としての自分を意識してオシャレを楽しんだり体型を維持しようと努力したりするし、男は女性から素敵な人を思われたいがためにやはり意識して身体を鍛えたり、気の効いた人と思われたいがためにオシャレなお店を探してきたり、知的な会話をするための知識を詰め込んだりもするもので、要は目的の善し悪しは別として自身が「素敵」であるための努力をするのである。
だから、いくつになっても良い恋愛をしている人は若々しく素敵なのだと思う。
目下恋愛中の方も、最近ちょっとご無沙汰の方も、うっかり「色あせたり」、「バカになったり」しないために本書を読んで肩の力を抜いて恋愛を愉しんでみるのも良いのではないでしょうか。