仕事に疲れた人にお勧め
★★★★☆
ふと気づくと会社の歯車になって疲れている人へ、
一人の人間として、男としてどういう生き方をすべきか、
もう一度考えさせてくれます。
人間はホモ・ルーデンス(遊ぶ人)であり、遊ぶために生まれてきた。
と割り切って、仕事も家庭も遊び心優先で生きていきたい!
と思わせてくれる一冊です。
品格本では無いですが
★★★★★
タイトルと内容はずいぶんかけ離れていますね。品格…というより単に「男が男らしく生きるためには」という、エッセイ・自己啓発本のノリに近いです。かなりやわらかめの内容で、まあ私はそこが気に入りました。著者の語りには強固な思想や倫理による裏付けがあるわけではなく、単に著者の理想像を淡々と述べているだけですしね。エッセイとしてみれば、内容は非常に面白かった。なんでしょうか、男らしさというのは道徳的だったり思索的になりすぎたりするよりも、こういうシンプルな語り口のほうが伝わるような気がしますね。男というものが単純なのか私の頭の弱さか。
著者の理想の男性像は「男から見て憧れる男」という感じで、けして道徳的でも誠実でもありません。その点成熟した大人よりも、私のような未熟な若者が読んで面白い、刺激を受けるような本ではないでしょうか。
ちなみに、読んでいる間は「著者は40代くらいだろう」と思っていたら1935年生まれと書いてあって驚きました。私にとっては祖父のような年齢、それにしては若々しい考え方だと思います。
不倫を誘発する内容に幻滅
★☆☆☆☆
私は女ですが、男心の勉強のためにも読んでみました。大半はいいことが書いてありましたが、やはり貞操観念の男女の食い違いは永遠になくならないものなのでしょうか、"男と女の遊びのルール"という項目だけのせいでこの本全体の評価が下がりました。「男は誰しも美人ならセックスしたいというのが本音」とか「不倫するなら相手に決してばれないようにするべき」とか、私の男性不信感をさらに掻き立てる内容でした。こんな著作物が平然と出回る世の中だから、女性が男性を信頼出来なくなり、少子化が進んだのではないか…とすら考えてしまいます。長年連れ添った奥さんとは別れたくない(もしくは慰謝料や養育費が嫌で別れられない)が若い女を抱きたいという男性のエゴな欲望を"思いやりの嘘"という偽善でごまかし、正当化させる文化を植え付けないで欲しいです。
スポーツ新聞が本になった!っていう感じ
★☆☆☆☆
品格モノが昨年から大流行ですよね。読みもしないであれこれいうのはフェアでないですし、かといってお金ももったいないので、文庫になったのを機に一冊読んでみました。移動中に1日で読めました。全体的には元記者らしく自説の根拠として引用が大部分を占めており、残りが著者の飛躍した個人的見解といった構成になっています。ひとつの話が約4ページとスポーツ新聞しか読まないおじさんでも苦もなく読める構成になっています。
書いてある内容は、「人間としての一般教養」(こんな本はありません)と有意差ないごくごく一般的な普通の考え方です。この内容をありがたがって読む層って今多数派なのでしょうか?もし普段はスポーツ新聞しか読まず、年間3冊くらいしか本を読まないのであれば、がんばって読んでみるのもいいかもしれません。内容は基本的な生き方に関する考え方が書かれています。ほとんどが引用になっていますので年間20冊以上本を読む方であればどこかで読んだことがあることばかりですので、本屋でお見かけしたら10分斜め読みすれば把握できる内容です。
どこかのベストセラーにタイトル似ているけど、あれほど堅くはありません
★★★★☆
どこかのベストセラーのタイトルと似ていますが、
出版社の思惑通り、そのタイトルに惹かれて、手にしました(苦笑)
“男”とザックリしたタイトルがつけられていますが、
30代後半からの男性がターゲットになっている気がします。
若い人には、現実感がないかもしれません。
そんなあなたは、自分の父親や、上司や、
学校の先生を思い浮かべて読むと、また違った楽しみ方ができるかもしれません。
空いた時間などを上手く使って、
サラッと読むには最適な本といえるでしょう。