1931年、大恐慌時代。ジョージア州サバナの風吹きすさぶ海岸沖にあるクルー島。その島のゴルフ場で、伝説の名ゴルファー、ボビー・ジョーンズとウォルター・ヘイゲンが驚異の36ホールを競うことになった。その勝負に、もう1人、地元のゴルファーも出場。チャンピョン経験がありながら戦争帰りで問題を抱えていた彼は、心の師でありキャディである謎の男バガー・ヴァンスとともに試合に臨む。最終的に試合を左右するのは、このヴァンスである。思慮深くカリスマ性のあるヴァンスには「最高のスウィング」の秘訣があった。そして彼だけが、自分の教え子に栄光への復帰の道を示すことができるのだ。
『Gold in the Kingdom』『The Natural』の精神にのっとって書かれた『The Legend of Bagger Vance: A Novel of Golf and the Game of Life』(邦題『バガー・ヴァンスの伝説』)は、勝負の本質を、心に残る物語というかたちで教えている。